ネットで自分の舞台を広げる時代

現在、フリーランスとして活動しているイケダさんは、決まった働く時間や場所を持たない、いわゆるノマドワーカーだ。

「今、妻が妊娠しているので、彼女の体調が悪い日などはなるべく外出を避けて、自宅で仕事をしています。子どもが生まれたら、毎日世話をすることになるでしょう。こうした時間の都合を付けやすいところが、ノマドワークの良いところ。ノマドワーカーはワーク・ライフ・バランスを崩しがちですが、僕の場合はオンとオフをきちんと分けるように心がけ、休日はほとんどメールを読むことはありませんし、ブログの記事も自動投稿にしています。ネットで嫌なことを言われた時も、パソコンを閉じて読書して気を紛らわしています(笑)」

【情報発信という新しい個人ビジネス】

ネット上で情報発信を続けることで、イケダハヤトさんのキャリアは築かれてきた。ブログやTwitterの読者には、各界の一線で活躍するビジネスパーソンも多く、彼らから直接仕事の依頼をされることもある。また、ブログの読者が、イケダさんの紹介した書籍などを購入することによって生まれるアフィリエイト収入も、年々増加している。


 今後、自分の世代や、下の世代に対して「ブログでメシが食えるんだということを示したい」と語るイケダさん。ブログやネットで情報発信を行なって収益を上げるためにはHTMLやSEOなどの知識やスキルも必要だが、そうした知識やスキルは「情報発信していくうちに否が応でも身に付く」と言う。

「水泳を覚えたいなら、泳ぎ方を学ぶよりも、水に飛び込むことが重要です。それと同じでまず情報発信することが大事。ブログで情報発信することで僕自身、新たな仕事や仲間に出会うことができました。僕らの世代は、終身雇用や年功序列なんて誰も信じていない。自分からアクションしなければ生き残れないということが前提の世代だからこそ、積極的にネットで情報発信することで、自分の舞台を広げていく必要があるのです」(雑誌「ウレぴあ」秋号より 大山貴弘 = 取材・文 押尾健太郎 = 撮影)

【イケダハヤト流 ネットの“炎上”に負けない3つの鉄則】
1 ネガティブな意見に対し、ネガティブに反応しない。スルー、またはユーモアで返す。
2 意見を表明すれば、批判は避けられない。批判に慣れることで免疫を付ける。
3 仮に“炎上”を経験しても、負けずに情報発信を続ける。


いけだはやと●1986年5月、神奈川県生まれ。早稲田大学卒業後、ルネサステクノロジに入社。ソーシャルメディアの活用を担当。その後、トライバルメディアハウスを経てフリーランスに。ニュースブログ『ihayato.news』を運営するほか、企業やNGOのコンサルテーションを行う。著書に『フェイスブック 私たちの生き方とビジネスはこう変わる』(講談社)。

【プレッシャー世代】とは
最近、ネット界やビジネスシーン、学問の世界などで新世代が台頭し始めている、現在25歳から30歳(1982-1987年生まれ)の世代ゆとり世代と氷河期世代の間に位置。人気ブロガー“sugio”さんが2007年に命名。ネット上で生まれ、ネット上で話題となった。sugioさん曰く「’82 年生まれの北島康介さんのように、人生の大一番で実力をフルに発揮できる有名スポーツ選手が目についた。下のゆとり世代や上のポスト団塊ジュニア世代に比べて、明るい中にも独特のピリっとした雰囲気を漂わせる方が多いように見受けられた。そこに彼らが過ごした時代性が反映されているのではないか、様々なプレッシャーに耐えてきた世代なのではないかと考え命名した」とのこと。ここ一番で強さを発揮する、明るさの中に緊張感を秘めた世代。

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■特集1
ゆとり世代じゃない! 「世の中」を変える世代、初の徹底研究!プレッシャー世代(25-30歳、1982-1987年生まれ)が変える力・身につけるべきこと
・世代分析…古市憲寿、世代白書
・情報発信力…イケダハヤト、クリエティブ力…gloops、起業・ビジネス力…片桐孝憲(ピクシブ社長)/菅澤聡(タダコピ創業者)
・恋愛力…峰なゆか、仲間・チームワーク力…丸山桂里奈(なでしこジャパン)、ファッション・モノ選択力
・バブル世代・氷河期世代からの提言(勝間和代、笠原健治ほか)、ゆとり部下攻略法
・20代までに絶対身につけるべきこと

■特集2
"24時間オンライン時代"の損をしない「捨てる」技術
"モノ、情報、考え方"のシンプル化で自然と成功できる!
四角大輔監修(「自由でありつづけるために20代で捨てるべき50のこと」)  捨てる→常識・手帳・知り合い・名刺・企画書・インプット・仕事道具etc...

 

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ネットの「炎上」関わったことある? [ https://ure.pia.co.jp/articles/-/9471 ]