2月2日、『東京オリンピック2020』バスケットボール組み合わせ抽選会と日本代表チームの記者会見が行われた。結果はご存じの通り。45年ぶり出場となるFIBAランキング41位・男子日本代表チームは、2位・スペイン、4位・アルゼンチン、6月末にカナダ・ヴィクトリアで開催予定の世界最終予選勝者と同じグループC、『リオデジャネイロ五輪2016』ベスト8でFIBAランキング10位の女子日本代表チームは、『リオ五輪』準々決勝で敗れた1位・アメリカ、5位・フランス、14位・ナイジェリアと同じグループBに入った。ドローイングを見届けた男子フリオ・ラマスヘッドコーチと女子トム・ホーバスHCは次のようにコメントした。
「ドローを終えて気持ちが高ぶっている。なぜか。それはまずチャンスを得られたからだ。『ワールドカップ2019』のファイナリスト(スペインとアルゼンチン)と戦うチャンスをもらえた。強豪国に対して恐れるのではなく、今我々ができるベストの挑戦をして、我々にとって最高の結果を得たい」(ラマスHC)
「非常に厳しいグループに入ったが、対戦国が具体的に決まり、今日から対戦相手に応じたきれいな準備に入れるという点でよかった。このグループは勝ち上がることが難しい一方で、勝ち上がれば『リオ五輪』のように準々決勝でアメリカと対戦するということを避けられるメリットもある」(ホーバスHC)
対戦国の印象について質問が飛ぶと、ふたりの指揮官はこのように答えた。
「『W杯』決勝をこの2チームで戦ったことがすべてを表している。チームの質や強さなどを表している。組織力が高く、個の能力も高い」(ラマスHC)
「アメリカはめっちゃ強い。でもスタイルはわかっている。フランスとは『リオ五輪』で試合をした。いいビッグマンがいて、スピードがある。我々のチームと似ている。ナイジェリアは本当にフィジカルが強い」(ホーバスHC)
さらにラマスHCとホーバスHCは『東京五輪』での目標について力強く語った。
「我々の目標はまず1勝だが、それは歴史を作っていくこと。日本は欧州のチームにもアルゼンチンにも勝ったことはない。その歴史を変えていくことが我々の挑戦。1勝を勝ち取るためには我々はパーフェクトな試合をしなければならないし、そのためにはいい準備をしなければならない」(ラマスHC)
「渡嘉敷(来夢)のケガは本当に大きい。『五輪』に間に合うかわからないが、すべてのポジションがステップアップしなければならない。スタイルも少し変えていかないといけないかもしれない。本橋(菜子)のケガも大きい。ただバスケにはケガが付き物、言い訳はしない。日本のために優勝したい」(ホーバスHC)