「本当にやりたいこと」を常に意識する
捨てることに迷いが生じた場合は、「必要になればまた取り戻せばいい」と考える。まずは潔く手放すことで、最終的に本当に必要なものだけが残り、ストレスのない、シンプルな環境や思考を手に入れることができるというのだ。
仕事でも私生活でも、「やるべきこと」は自分の意思とは関係なく増えていく。しかし、「やりたいこと」は自分の中からしか生まれない。ビジネスパーソンとして多忙な日々を送っていると、つい仕事や組織を軸にものを考え、自分の意思をないがしろにしてしまう。
しかし、「本当にやりたいこと」を常に意識することで、優先するべき課題が見えてくる。
「僕には『ニュージーランドの湖畔で暮らす』という明確な夢がありました。だからこそ、会社員として過ごした15年間、そこに到達するために、余計な思考とモノを持たず、シンプルに生きることができた。仕事に集中して打ち込むことで多数のヒットを創出する一方、出費を抑えたり、退社後のための副業準備、英語や海外移住のための勉強をしたりと、目的地まで迷いなく歩くことができました。仕事を楽しんでいるなら、その時間を充実させるために。あるいは仕事以外にやりたいことがあるのであれば、それを実現させるために--僕の場合、徹底的なシンプル化を図ることで“仕事”と“ライフスタイル”の両方で成果を出せた。まずは日常にあふれるノイズを捨てて、自分の心と向き合いましょう」
不要なものを捨て、環境や思想、仕事の目的をシンプルにすることは、ビジネスシーンで成果をあげるために有効なようだ。それは、人生の豊さにもつながるだろう。