スペシャルは松岡の女版にも期待
さて、そんな松岡(高橋光臣)も第24週で帰国し、再び大学病院で働き始めた。そういう状態でスペシャルの前編後編は放送される。タイトルは、もうそのままズバリ『結婚できない男と女スペシャル』となっている。信郎(松坂桃李)の浮気疑惑などもあるらしいが、やはり気になるのは、弥生(徳永えり)と山倉(満島真之介)の関係だ。2人とも梅子が医専時代から知っている仲間だが、いつも一緒にいながらまったく進展がないまま本編を終えている。この弥生と山倉のために、梅子と松岡が協力するらしいので、また2人の独特の掛け合いが楽しめそうだ。
さらに、松岡の女版も登場するらしい。その研修医・真澄を演じるのは小林涼子。最近のちょっと変わった役では、同じNHKの『野田ともうします。』で重松さんを演じている人だ。もともとはワンセグの番組だったが、シーズン2以降はEテレでも放送しているし、特番は総合テレビでも放送されたので、見たことがある人もいるだろう。あの重松さんが女版の松岡をやるというのは、かなり期待できるかもしれない。
スペシャルのタイトルからすると、梅子の家族が中心というより、弥生と山倉を中心とした恋愛の話になりそうだが、それならそれで、本編を否定的に見ていた人も楽しめるかもしれない。舞台はもう昭和37年以降の話になるので、戦後の細かい設定もあまり気にならなくなるだろうし、ラブコメディのようになれば、キャラクターだけで引っぱってもそんなに違和感はないだろう。ていうか、ここまできたら、いっそのこと松岡を主人公にして『結婚できない男2』をつくってしまったらどうだろうか。そういうスピンオフなら、『梅ちゃん先生』を好きだった人も、批判していた人も、意外とみんなで楽しめるかもしれない。
とりあえず、10月13日(土)と20日(土)のスペシャルがどういう内容になるか、本編を最後まで見た者の務めとして、しっかり見届けてみよう。