やる気が出る朝に、集中して勉強するのが効果的

必要性の低い資格の取得に腐心するより、ライフスタイルと普段の仕事を充実させるため、リフレッシュに時間を使ったほうが効果的かもしれない。他方で、人には「学びたい」という欲求があるのも事実。仕事上、“必ず、ある資格を習得しなければならない”という、差し迫った事情がないのであれば、ライフスタイルの向上に役立つものに的を絞って学習したいところだ。

「僕が考える今の時代に必須の知識は、ソーシャルメディア、デジタルデバイス、そして英語の3つです。この中で、積極的に学ばなければなかなか身につかないのは英語です。僕はニュージーランド移住という夢があったので、これだけは必死に勉強しました」

約7割の人が勉強をしていないという結果に。これを機に早起きの習慣を身につけ、15分だけ英語の勉強にあてれば、違った世界が見えてくるかも? 調査協力:マクロミル(2012.9.4~5/対象者268人/単一回答)
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世の中にあふれる情報を「浴びる」のではなく、「自分から選び取る」ためにも、SNSやニュースサイトを通じて、英語の記事が読めるようになると、可能性は大きく広がる。勉強を始める前に、「その資格や技術を習得すると、何ができるようになるのか」を、しっかり考えておきたい。

「勉強はなるべく朝にすることです。人は“自分が頑張っていること”に満足感を覚えるもの。ときには終業後、夜中まで頑張るのもいいと思いますが、大脳生理学が証明しているように、本当に学習効率が高いのは朝。やみくもに時間を使うより、脳が最も活性化し、やる気が出る朝に、集中して勉強するのが効果的です」

半数の人が「終業後」と回答。学習効果をアップさせるため、朝型に切り替えてみては? 休日は根を詰めすぎず趣味にも取り組み、モチベーションを保っていこう。調査協力:マクロミル(2012.9.4~5/対象者268人/複数回答)  拡大画像表示

本誌が実施した「いつ勉強をしていますか」という調査では、全体の半数以上が「終業後」と答えている。しかし、終業後は無理に頑張りすぎず、リフレッシュを心がけ、心身のコンディションを万全にしよう。その上で、朝の時間を有効活用するスタイルを定着させれば、勉強も無理なく、楽しんで続けることができる。アンケートの自由回答では、「勉強は、時間ができたときだけ」という声もあったが、習慣化すれば覚えも早くなるはずだ。

次は、TOEIC900点・英検1級レベルの英語をマスターした四角さんのシンプルな学習法を紹介する。ぜひ試してみよう。