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2014年12月1日(月)、ランニング雑誌『ランナーズ』の出版を行う株式会社アールビーズが、ランニングトレンドに関するメディア発表会を開催しました。当日は同社の代表取締役・橋本治朗氏やメディア営業部部長・高瀬晋治氏のほか、チェコ共和国で市民ランニングの普及・発展に取り組むカルロ・カパルボ氏が登壇。国内外におけるランニング市場の動向等について、詳しい調査データをもとに発表されました。

 

  

40周年を迎えるアールビーズ社の取り組み


橋本氏はアールビーズ社における今後の事業展開について『パーソナル化』『人気大会への集中』『大会運営のライト化』をポイントに挙げ、それぞれ次のように説明しています。

 

  

<パーソナル化>
「1万人走れば、そこには1万人分のストーリーがあります。自分なりのストーリーを表現・伝達する手段として、当社では2年前から『応援ナビ』をスタートしました。これによって、レース中に各ランナーのいち情報が分かります。また、ゼッケンに独自のメッセージや写真を載せる『パーソナルゼッケン』も、今年リリースしました。」

<人気大会への集中>
「いわゆる“クリック合戦”は、ランニングにおいて『大会に出る』ことだけに楽しみ方が集まり過ぎていることの現れだと思います。そこで来年早々に、『日本ランニングロード100選』の発表を予定。大会以外でも、さまざまなコースを走ることで楽しみを得て頂けると考えています。」

<大会運営のライト化>
「現在、大会運営には人員とお金が掛かり過ぎています。その一因は、3〜40年前から続くアナログ運営(紙のマニュアル等)にあるでしょう。ペーパーレス化、そしてIT化を行うことで、運営スピードの向上と負担の軽減に取り組みます。」

 

この他にも、同社は大会のキャンセル問題に対応すべく、代走の承認を推進する『ゆずれ〜る』を2015年1月にオープン予定。また、SNSと連動した写真投稿サービス『ランフォト2.0』などの提供を始めています。40周年を迎えるにあたりコーポレートブランドロゴも刷新したが、マラソン市場に対する同社の積極的な姿勢が伺えるのではないでしょうか。

 

データから見るランニングトレンド

ランニング雑誌の出版やポータルサイト『RUNNET』の運営、そして大会運営など様々な立場からランニングに関わる同社。約40年という歴史の中で蓄積されたデータやノウハウは膨大といえるでしょう。
高瀬氏は集計データをもとにランニングトレンドについて解説。特に興味深いデータについて、いくつかご紹介しましょう。

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