継続するコツは「走れた自分を褒めること」

でも、途中で心が折れがちなランニングを続けるには、どんなことを心がけるといいのでしょうか。高山さんが提案するのは「ゆるラン」。「できなかった自分に対してネガティブになると走るのが嫌になってしまいます。たとえ1週間に一度でも走れたら、全力で自分を褒めてあげてください。『今週は忙しかったのに1時間外に出た』と、できなかった自分ではなく、できた自分を褒めてあげるんです」。

その後「今週は1回走れたから、来週は2回に増やしてみよう」と、あくまでもゆるめにハードルを上げていくことで、気づいたら継続できているのだとか。自分に厳しくしすぎないことが大事です。

さらに継続のコツを「1週間単位ではなく1ヶ月単位で考えること」と教えてくれました。「週末は遊びに行く予定も入れたいし、平日は仕事があるしと思うと『週1回必ず走る』と決めても難しいもの。『1ヶ月で5回走る』くらいに考えるのがおすすめです。『仕事が早く終わったから夜すこし走ろう』『早く寝るから明日起きて走ろう』など、自分に合うペースで走る予定を入れてみてください」。

ちなみに現在、高山さんは一度のランで7?8km、多いときには10km走っているのだとか。「今の私が“きもちいい”と感じる距離は7?8kmです。4年間続けているので走れるようになりました。私もはじめのうちは30分走るのでやっとでした。でも続けていると、だんだん35分、40分と走れる時間が伸びていきます。何歳になっても続けられたら……といったスタンスで、ゆっくりペースで構わないので、まずは走ってみてください」

 

ごほうびラン、会社帰り街ラン……ランをゆるく楽しむ4つのアイデア

最後に、ランニングに“遊び要素”を取り入れて、ラン+αで楽しむコツを4つ紹介してくれました。

1、行きたいスポットをランコースに入れる
高山さんは「ごほうびラン」と名づけたランニングを楽しむこともあるそう。ごほうびラン
=行きたい花屋さんやカフェ、ベーカリーまでのルートをランニングコースにするランのこと。「ワクワクする目的地」を決めると俄然やる気が出そうです。

2、ウェアにこだわる
「最近のランニングウェアは本当にオシャレ。ウェアの上にパーカーやニットを重ねると、外にごはんを食べに行けるほど。朝起きるのも楽しくなりますし、街ラン中にショーウインドーに映る自分を見ても、気分がアガりますよ」と高山さん。何よりも「知っている人に会いませんように」と念じながらコソコソ走る必要がないのはうれしいですね。

3、友達を誘ってみる
「ジムに行くような感覚で友達を誘って走った後、シャワーを浴びてごはんに行くのがおすすめです。最近ではシャワーやアメニティ、ロッカーなどを利用できるランニングステーションが、街中に増えています。ウェアとシューズさえ持っていけば、ラン後に身支度して街へ出かけられます」と高山さん。会社帰りに友達とリフレッシュしてみては。

4、「デートランニング」をしてみる
実はランニングはデートにもぴったりなのだとか。意外です。「走るとメークが崩れるし、そもそも汗をかいた姿なんて男性に見せられない、という女性は多いですが、男性目線からすると逆みたい。頑張って走る姿をすてきだなと感じる男性は多いんです。意中の男性を『一緒に走りませんか?』と誘ってみてください。おしゃべりできるくらいのゆるいスピードで走ればOKです」と高山さん。気になる男性と一緒に走ることで、ウェアに気を遣ったり、ランコース内で美味しいお店を探したりと、ランニングのモチベーションをキープできるのにも納得です。

ランビギナー女子でも気軽に試せることばかり。がんばりすぎない「ゆるラン」でキレイを手に入れましょう!

フリー編集者・ライター。岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。