福田萌子(左奥)、脚本家・山田優樹(左)、右は筆者 
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山田「『ハルサーエイカー』は母なる大地がテーマなので女性の主人公になりました。1では田畑愛、2では田畑愛、田畑ハル姉妹が主人公で物語は進行していきます。」

――ストーリーはどのように作っているのでしょうか?

岸本「2人で良くご飯を食べに行って話ながらストーリーを作っていきますね。山田さんがアイディアとストーリーを持ってきて、キャラクター作り、ストーリーの細部は私が担当しています。」

山田「シナリオを書く時間は1話だいたい1週間くらいです。時間はいくらかけても、足りないくらいです。ストーリーのアイディアはお風呂や散歩中に良く思い浮かびます。忘れてしまった時は大したアイディアじゃなかったんだと割り切ってます。」

――視聴者のターゲット層は大人?子供?

山田「子供にも大人にも一流のモノを見せたいと思って作っています。自分の子供にも自分と同じ映画、同じ音楽を聞かせていますよ。」

岸本「山田さんと同じで大人と子供も同じものを見せたい。小学校の時にボロボロ泣いた映画があった。意味もわからず映像から感じた力に感動しました。大人になって見返すとやっぱり良い映画でした。」

――AKINAさん福田萌子さんそれぞれ役と自分の共通点を教えてください。

AKINA「昔の引っ込み思案の自分と似てますね。演じていると昔の自分を思い出します。」

福田「共通点は食べ物の大切さ、命を頂くという意味を理解している所ですね。アイは言葉使いがとにかく悪いです(笑) ただ心の底で考えている所は私もアイも一緒だと思います。」

――「ハルサーエイカー」ではキャストの皆さん沖縄口(ウチナーグチ:沖縄方言)で話されてますが、お二人は問題なく話せてますか?

AKINA「中学生の頃から沖縄を離れて東京の寮に当時のメンバーと住んでいたのですが、メンバーも沖縄出身だったので沖縄口で話していました。逆に標準語に慣れるのに苦労していて今でも標準語が上手く話せないですよ(笑)」
福田萌子「私は沖縄生まれ沖縄育ちですが、両親は関東出身で家の中では標準語で話してました。高校から東京の高校に転校したので大分沖縄口忘れてしまいました。今は車で沖縄口のCDを聞いて勉強してます(笑)」

――最後に「ハルサーエイカー」で1番伝えたい事を岸本監督からお願いします。

岸本「映像を通して土と触れる大切さ。自然と人間が歩み寄る所を皆さんに観てもらいたいです。」

「ハルサーエイカー」の存在は私の沖縄に住んでいる友人に教えてもらって知りました。特撮ドラマを観るのは実に20年振りの出来事でした。正直なところ最初はあまり期待せずに観ました。しかし、1話観てから「ハルサーエイカー」が創りだす世界観に飲み込まれ、毎週土曜日が待ち遠しくて仕方ありませんでした。最終話では20代後半の男が1人テレビの前でビービー泣きました。

脚本家の山田さんは「ハルサーエイカー」はストーリーの構想がずっと先まで(2,3,4や外伝の構想など)あると仰っていました。特にこの「ハルサーエイカー2」は思い描いていたストーリーが書けたと自信たっぷりでした。

一方キャストではハルサーエイカー2より新たに加わったAKINAさんは対談中もずっと沖縄の太陽のような目をキラキラ光らせた瞳でこの役に対する熱い思いを語ってくれました。「ハルサーエイカー2」から目が離せません!


「ハルサーエイカー2」毎週土曜 朝10:30より沖縄テレビ放送(OTV)にて放送中。
放送より2日後の毎週月曜日にインターネットTVで見逃し配信もあり。沖縄以外でも視聴可能です! 公式ホームページ[https://halser-acre2.com]

 Facebook、iPhone、海外旅行記がメインテーマ月間100万PVのブログ「Last Day.jp」を主宰。両親は沖縄県出身で父は粟国島、母は首里出身。親戚もみんな沖縄人なので、東京育ちながら子供の頃から沖縄文化の影響を強く受ける。現在東京・沖縄・東南アジアに拠点を置いて活動しているブロガー。拙著に『C言語すら知らなかった私がたった2か月でiPhoneアプリをリリースするためにやったこと』『Facebookコミュニティ成功の法則』(秀和システム)がある。