「読む」メニューに興味津々!

「読み物」としても楽しめるメニューリスト 
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メニューもこだわりを持って作られています。
通常は「見る」メニューになりがちですが、その飲み物やフードに関する歴史や文学との関係性、それを示す引用文などの“バックグラウンドストーリー”を丁寧に綴った「読む」メニューは、手に取ってじっくり眺めていただきたい。

「Cafe Obscure Roasters」(三軒茶屋)と共同開発した珈琲には、「TERAYAMA(寺山修司)」「OUGAI(森鴎外)」「AKUTAGAWA(芥川龍之介)」「ATSUSHI(中島敦)」(カッコ内はモチーフとなった文筆家)の4種類があり、それぞれにまつわる歴史、エピソードがメニュー名の下に書かれていて、読んでいて「へぇー。こんな歴史があるのか」と新鮮なきもちになります。

個人的に気になっているのは「村上春樹の朝食セット」(ストラスブルグ・ソーセージのトマト煮込み、キャベツとピーマンのサラダ、フランス・パン)。1985年に書かれた『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』に登場する「ハードボイルド・ワンダーランド」の主人公の最後の朝食を忠実に再現しているのだとか。これ、村上春樹好きにはたまりません! フードは株式会社Beautybarの寺脇加恵さんがプロデュースしています。

最近では、数量限定で出しているケーキセットが特に人気だとか。早めの時間に訪れるのが狙い目ですね。また、現在メニューを拡充中で、昼食に週替りメニューを導入する予定もあるそう。
取材当日には珈琲をいただきましたが、深みのある上質な味わいで美味しかったです。