半年ぶりの再会に涙ぐむシーンも
上がった熱量そのままに「Scoop」に突入し、パンクロック全開で会場が一体となる。
曲が終わると会場が一度暗転。次に優しい灯りを放つ松明がステージに設置され、天井に吊るされたシャンデリアとともに厳かな空気が流れた。
ストリングスも加わり披露したのは、2014年にリリースされたミドルバラードの「YOU」。
この曲は作詞もJIROが手がけており、「色々な事件や事故が起きている世の中で、一日一日を大事に生きよう、一日一日時間を大切にしていこう」という想いが込められた、時をこえて今の時代に痛烈に響く歌詞である。
続いて、またもJIRO作詞の「TIME」。自分自身を歌詞に乗せたバラードであり、JIROにとって、GLAYにとってとても大切にされている楽曲だ。
曲の途中でJIROが涙ぐむシーンも見受けられ、彼らにとって半年ぶりの再会がどれほど喜ばしいことであったのかが伝わってきた。
曲が終わるとTERUは「JIROの作詞、作曲ナンバーは改めて名曲が多いと気が付かせられる」と語り、JIROも「東北EXPO以来だよステージでうるっと来ちゃったのは。自分でもいい曲だなって感じたよ」と思わず本音を漏らす。
GLAYとファンの絆を感じさせられた後は、ラストに向けてアッパーに「Chelsea」、ライブでは定番の「SHUTTER SPEEDSのテーマ」、そして最新シングルから「DOPE」を披露。
ギターロックバンドGLAYを存分に見せつけてくれた。
本編ラスト前にTERUは「ライブはやっぱいいね!必ず満席のLINE CUBE SHIBUYA、そして断念しドームもコロナが終わったら挑戦するから。先に向かって共に頑張りましょう!」と語り、「必ず会える日が来る。その想いを込めて」と言葉と共に「lifetime」を演奏。
この曲はJIROがファンに向けて「また会いにくる。その時までお互い頑張ろう」という想いで作ったものであり、今回のライブタイトルにもなっている。
まさにその約束が半年ぶりに果たされた今回のライブに相応しいラストナンバーだった。