子どもの食べ物の好き嫌いに頭を悩ませる親は多いものです。

そして、好き嫌いの中でも小学生の食べ物の好き嫌いが実は最も深刻かも、と考えている親も少なくありません。

今回は、なぜ小学生の好き嫌いが深刻なのか、そしてその克服方法について紹介します。

小学生の食べ物の好き嫌い、なぜ深刻?

1: 「嫌い」の本気度が違う

小学生が口にする「これ、嫌い」の言葉は“本気”であることが多いのです。

乳幼児期までは「色が嫌い」「食べたことがないから嫌い」という食わず嫌いが含まれていることが多いのですが、小学生にもなると、身の回りにある日常的な食品は大体口にしたことがあるものです。

口にした上で、明確な「味が嫌い」「食感が嫌い」という理由に変化していきます。

「食べてみたら意外においしかった!」という経験から、好き嫌いを克服することが難しくなるのが、この小学生の時期なのです。

2: “給食教育”がスタート

小学校に入学すると、本格的な“給食教育”がスタートします。ここで言う給食教育とは、多くのパパママにも経験がある「給食は残さず食べなさい」という教育のことを指しています。

今は、「子どもに無理強いをさせない」という方針で給食の時間を過ごす学校も増えているようですが、まだまだ「給食は残さないで食べる」という方針の学校があるのも事実。

幼稚園ではお弁当を持参していた、保育園の給食はお残しOKだった、という子どもにとっては、給食が家の外で初めて目の前に現れる“食のハードル”になります。

場合によっては、給食が心の負担となり「学校に行きたくない」と言い出すことも。

小学生の好き嫌い、どう克服する?

1: 風味や味が苦手な場合は食材を細かく

食材の風味や味が嫌い、という場合はまず食材をみじん切りにするなど細かく切って料理に入れてみましょう。

この時、味の濃いカレーにこっそり混ぜるなどの方法を使っても良いのですが、小学生くらいにもなると「知らぬ間に食べていたから、食べられるようになった!」とはならないものです。

あえて、「細かくは切ってあるけれども入っているのはわかる」という味付けで料理するのがおすすめ。

食材を大きく切るほど、咀嚼の回数が増えてその風味や味を感じることになります。細かく切ることで味や、鼻に抜ける風味などは軽減されますが、嫌いな食材を食べているという実感があるはず。

細かく切って食べることができたら、徐々に食材の大きさを変えていくことで苦手な食材を克服しましょう。