2: 食感が嫌いな場合は子どもの好きな味付けで
味自体は嫌いではないけれど、食感がどうも苦手という食材がある場合は、まず子どもの好きな味付けで食べさせてみましょう。
例えば、卵の黄身の食感が苦手、マヨネーズが大好きという場合は卵を砕いてマヨネーズを混ぜて卵サラダにするという具合です。
この時、あえてある程度苦手な食感は残るようにしてみてください。
味、風味、食感、いずれにしても「苦手なものを苦手な状態で食べることができた」という成功体験を積み上げられるようにしてあげてくださいね。
3: 給食の献立表を参考に夕食を作る
食べ物の好き嫌いのせいで給食に支障をきたしているという場合は、給食の献立表を参考に夕食を作ってみましょう。
給食のメニューの中には、家のメニューには意外に並ばないものも多いものです。食材と味付けの組み合わせに慣れずに苦手意識を持っていることもあるので、家で苦手なメニューを練習して慣れさせると食べられるようになることもあります。
また、家というプレッシャーのない場所でまず口にしておくことで、「このくらいなら食べられるかも」「口に入った瞬間にダメ」という自分自身の苦手のラインが判断できて、先生に対して「どこまで食べられるか」ということも説明しやすくなります。
4: 好き嫌いで学校生活に支障が出る場合は相談を
克服させてあげたいとどんなに対策を打っても、やはりどうしても食べられないものがあるという子もいます。
自分から「食べられないものがある」と口に出せないことで無理して食べようとする子もいますし、無理して食べて吐いてしまうという場合もあります。
小学校になると「教室で吐いてしまった」という事実がトラウマになって、学校に行きたがらなくなってしまうことも。
食べ物の好き嫌いが原因で学校生活に支障をきたしそうな時は、迷わず担任の先生に相談しましょう。もし子どもから好き嫌いのことを言いづらいという場合は、親から学校に伝えることも選択肢に入れてみてくださいね。
そんなことをしたら過保護だと思われそう、と躊躇してしまいそうですが、学校は給食を食べに行く場所ではなく勉強などの教育を受けに行く場所です。
されど給食ですが、たかが給食です。本来の学校に通う目的が子どもから奪われないようにすることが最優先ですね。
*
「アレルギー持ちではないんだから……」子どもの好き嫌いに関しては、どうしてもそう考えてしまいがち。
しかし子どもを取り巻く環境は、自分の好きなように料理ができて、ランチが選択できる大人とは違います。
親が頭を悩ませる以上に、子ども自身が好き嫌いに苦しんでいることが多いのです。
厳しさをまじえつつも、子どもの意見や様子を尊重しながら親子一緒に好き嫌いを克服する方法を探してみましょう。