働くママ・パパにとって、子どもの保育園入園の次に訪れるハラハラは「小学校入学時に学童保育に入れるかどうか」ではないでしょうか。

公立学童保育の倍率は地域によってまちまち。1〜2年生であれば優先的に入れるという地域もあれば、1年生でも選考から漏れてしまうという定員不足が深刻な地域もあります。

民間の学童保育もありますが、月謝がかなり高額であることも多く、選択肢に入れることに二の足を踏んでいる人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、意外に多い「民間の学童保育のメリット」を、実際に民間学童保育に子どもを通わせている、または通わせた経験のあるママたちの声とともに紹介します。

子どもを「民間学童保育」に入れたワケは?ママたちに聞いたメリット

1: 比較的入りやすい

まず民間学童保育のメリットは、公立学童保育に比べて比較的入りやすいということが挙げられます。

万が一、公立学童保育の選考から漏れてしまっても、受け皿として機能してくれることが多いのです。

「我が家は自営業で、私も夫も基本的に家で仕事をしているため、現在高校生の長男が小学校の時に公立学童保育の選考から漏れてしまったんです……。

民間の学童にはすぐ入れて助かりました。

月謝は高かったけど、仕事が忙しいのには変わりがないし、落ち着きのない長男を1人で遊ばせておくのも不安だったので結果オーライかな」(飲食店経営/45歳)

このように、自営業や在宅勤務のため公立学童保育の選考に落ちてしまったとは、よく耳にする話ですね。

また、公立学童保育は地域によって「小学校3年生まで」など年齢の制限がある場合もあります。民間学童保育は年齢制限を設けている施設の方が少なく、基本的には小学校6年生まで通えるというところが多いようです。

コースによっては「年中コース」「中学生以上コース」など、小学生という枠にいなくても通える場合もあり、保育園の頃から通わせて、ストレスなく小学校の学童保育コースへ移行することも可能です。

2: 預かり時間が長い

保育園に子どもを預けていた親が小学校で戸惑うことの一つが、「学童保育の預かり時間が短い」ということ。

これまでは20時まで保育園で預かってもらっていたのに、小学校に入り公立学童保育に入ると、子どもが18時ないし18時半あたりには絶対に帰ってきてしまうのです。

学年が上がってくれば不安は減りますが、やはり入学当初は1人で家に置いておくのも心配ですよね。

民間学童保育は20時、21時まで預かってくれるという施設も多くあります。

子どもが小学校に上がると時短勤務ができなくなる、という勤務形態の企業は意外に多いもの。そういった会社で働くママ・パパにとっては大きなメリットではないでしょうか。

「私はピアノ講師をしているので、仕事をする時間がいわゆる“放課後時間”になります。中高生の生徒さんは部活の後になるため、レッスンの時間帯がさらに遅くなります。

なので我が家は、夫が残業する曜日を決めてその曜日に週3回、小学生の長男を民間学童保育に通わせています」(ピアノ講師/36歳)

このように、不規則な時間帯で働くママ・パパにとっても嬉しいメリットですね。

3: 送迎が充実している

公立学童保育はそのまま小学校での保育、ないしは近くの施設での保育であることが多いようです。

ゆえに、帰宅は自分1人やお友達と帰ってくることになります。いずれにしても、自分の足で帰ってくるのですね。通学圏内と言えど、やはり夕方の子どもの一人歩きには不安がつきまといます。

経験者のママは民間学童の送迎に関して、こう語っています。

「うちは比較的繁華街に住んでいるため、子どもたちが小学生の時は喧騒の中を歩いて帰ってくることに不安を抱えていました。

共働きで夫婦とも残業は当たり前だったので、不可抗力で民間の学童に切り替えたのですが、マンションの前までバスで送迎してくれるし、結果的に安心が増えました」(広告代理店勤務/45歳)

民間学童保育は、放課後、学校の校門前まで送迎車が迎えに行き、帰りは集合住宅の前や家のすぐ近くまで同じく送迎車で送ってくれるというパターンがほとんど。

子どもの安全も担保できますし、多少距離のある学童保育でも選択肢に入れることができます。