経済情勢の変化により、働くママが増える中、保育園に入れないことが社会問題として取り上げられニュースでも報道されました。
一億総活躍社会を目指す国の対策は、女性の社会進出を促進するものではありますが、日本は少子化対策も同時に行わなければならず、そうなれば必然的に働くママを支援する制度が必要です。
その支援については、国や自治体もさまざまな対策を打ち出してはいるものの、実際に子育てをするママ達の生の声を聞く限り、支援とは名ばかりといった印象が残ります。
自治体が子育て支援対策として打ち出すものの代表と言えば「待機児童対策」ですが、保育園児世帯の支援だけではなく、小学生世帯の家庭を支援するものと言えば「学童」ですよね。
今や「学童」は、どの自治体でも設置するようになり、両親が共働きの家庭の子どもは、放課後を大人の見守りがある中で安全に過ごせるようになっています。
しかし、その学童の開所時間も夜6時や6時半まで、預かり児童も小学校3年生までというところが多く、フルタイムで働くママにとって、支援としてはいま一つといったところでしょう。
そこで今回は、幼い子どもを1人で安全に留守番させるためのコツと、学童終了後、子ども1人で留守番させる時間を短縮させるためのコツについて、小学校で行った「放課後から夜寝るまでの過ごし方」(180人から回答)のアンケート結果を元にお伝えしたいと思います。
気になる!子ども1人の留守番はいつから?
パパやママが子どもの頃は、小学生になったら1人で留守番というのが当たり前でした。
しかし今は昔と違い、時代の変化や地域の安全性の変化により、昔では当たり前だったことが当たり前ではなくなりました。
幼い子どもを1人で留守番させることは、パパやママにとっても、子どもにとっても不安なものです。
まず学童から1人で帰宅できるのかどうか、帰宅できたとしても親が帰るまで1人で留守番ができるだろうかなど、不安要素はたくさんあります。
「放課後から夜寝るまでの過ごし方」のアンケートの質問項目に、「1人で留守番をさせるための壁は何年生だと思いますか?」というものがありましたが、その結果「1年生」だと答えた親が75%を占めました。
やはり、幼稚園や保育園時代はどの生活シーンにも大人の見守りがあり、安全に守られていましたが、小学校にあがった1年生はその生活とは一転、放課後以降は大人の見守りを受けない時間が発生します。
そのため、1つの壁は子どもにとって生活が激変する「1年生」だと考えている親が多いということでしょう。
1年生になったらいきなり1人で留守番生活を始めるのは、子どもにとっても不安を与えるばかりでしょうから、子どもの様子を見ながら、最初は数十分から徐々に時間を増やしていくというのが良いのかもしれませんね。
子どもの性格にもよりますから、他の子が1人で留守番できるのだから、あなたも出来るはず、と押し付けるのは子どもにとってよくありませんから、子どもの意思を尊重してあげるようにしましょう。