「GALAXY S III α」を実際触ってみて、まず驚かされるのがそのレスポンスの速さでしょう。裏で多くのアプリを起動していてなお、ヌルヌルと指に吸い付く感覚で動くホーム画面、アプリトレイ、ブラウザ。すべてのスクロール動作がまさにストレスフリーで操ることができます。

このCPU性能の違いを確実に感じるのが、「GALAXY S III」より搭載されている動画をウィンドウで表示しつつ、別の作業が行える「ポップアッププレイ」です。「GALAXY S III α」で撮影したフルHDサイズの動画を再生しながらメールを作成してみたところ、さすがに画面スクロールのフレームレートは落ちるものの、それでも引っかかることなく操作できます。文字入力の際も、変換候補でもたつくこともありませんでした。クアッドコアの性能が生かされていると強く感じさせられます。

では具体的にどのくらい優れているのか? その秘めたる力をベンチマークアプリで計測してみました。

ベンチマークに利用したのはCPU性能だけでなく、グラフィック性能なども計測できる「AnTuTu 安兎兎ベンチマーク」。こちらをGoogle Playよりダウンロードして実行してみました。

 

計測結果は他の端末とグラフにて比較することができます。「マイデバイス」というのが今回計測した「GALAXY S III α」の実力です。残念がら最上位の座はわずかな差で手に入れられませんでしたが、それでも現状2位の大健闘。「GALAXY Note II」と比べると頭ひとつ分上。「GALAXY S III」と比較すると、その差はさらに広がっています。

この性能差が普段使いの快適さに直結するか? と問われると難しいところで、アプリが求めるスペックにもよりますし、また自分自身の使い方によってもまた異なってくるため、答えはYesでもありNoでもあるのが現状です。しかし、「大は小を兼ねる」。スペック面の話に限定するのであれば、これは間違いなく「GALAXY S III α」を選ぶのが正しい答えであるといえるでしょう。