主人公・鴻鳥サクラ役の綾野剛

 TBSの金曜ドラマ「コウノドリ」の特別試写会が7日、東京都内で行われ、出演者の綾野剛、松岡茉優、吉田羊、坂口健太郎、星野源、大森南朋が登壇した。

 2015年10月期に放送され、好評を博した「コウノドリ」の続編となる新シリーズ。綾野は、前回に続き、産婦人科医と天才ピアニストの二つの顔を持つ主人公・鴻鳥サクラを演じる。

 共演者とは約2年ぶりの再会となった綾野は「連絡は取り合っていたので、久々というよりは再集結という感じ。『仲いいですよ』と言っている感じって、ややうそっぽく見えるじゃないですか。でも本当に仲がいいんです。仲がいいからこそ、集中する時は集中して、患者さんにも寄り添える。緊張感を持ちながらできる現場です」と語った。

 サクラの同期で良きライバル・四宮春樹役の星野も「全然2年空いた感じがしない。ロケ場所も一緒だし、スタッフさんも一緒なので、楽しい空間にまたタイムスリップしてきた感じ」と語った。

 続けて「前回は、お母さんとか赤ちゃんのいろんな物語を中心に描いてきましたが、今回は医師たちの悩みや葛藤なども深く掘り下げてあります」とアピールした。

 ただ、四宮は“笑顔を見せない”役とあり「現場では、たくさんの赤ちゃんが訪れてくれてニコニコしちゃいましたが、しのりん、四宮は笑ってはいけないので、笑顔を封印して撮影を頑張りたい」と気を引き締めた。

 さらに、演じる上で意識していることを聞かれた星野は「例えば帝王切開の手術など、台本だけ見ると、すごく格好いいシーンになりそうな時がある。でも格好よく演じたいという役者の色気は絶対に出したくない」と言い切った。

 「医療ドラマって、どうしても格好よく描かれがちで『それがすごく不満なんです』と前回のシーズンの時に指導してくださった先生がおっしゃっていた。なので、せりふを“ため”たりするのでなく、手術のシーンなどでも、声の大きさ、話す速さなどを『これぐらいですか?』と先生に確認しながらやっている。そこにうそがないように気を付けたい」と話した。

 実際に医療現場を見学した綾野も「周産期医療ってこう言うときれいごとに聞こえるかもしれませんが、未来のある場所。特に産科は他の科にはない、唯一『おめでとう』と言ってあげられる場所。そこに絶対的なうそがないように、僕は病院で体感させていただいた」と振り返った。

 ドラマはTBS系で13日、午後10時から毎週金曜日に放送。

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