日本を代表するオペラ歌手たちがオペラやクラシックの名曲を届ける配信番組「うたすき! 届けたいうたがある」が、8月13日(金)に配信されることが発表になった。番組に出演するオペラ歌手の嘉目真木子(ソプラノ)、声優で歌手の新田恵海が番組について語った。

第1回目となる今回は、“魔法少女はオペラの夢を見る!?”をテーマに選曲されたガラコンサート形式の音楽番組で、普段のコンサートでは叶わない構成とアーティストたちの組み合わせが実現。「魔法少女まどか☆マギカ」や「ファンタジア」にも登場する「アヴェ・マリア」のグノー版とシューベルト版の聞き比べや、モーツァルトの傑作オペラ『魔笛』などをピアノの演奏と歌で聴かせる。

歌を披露するのは嘉目をはじめとする、種谷典子(ソプラノ)、市川浩平(テノール)、杉浦隆大(バリトン)の4人のオペラ歌手。嘉目は、「安心して共演できる仲間たち。歌の実力はもちろんですが、オペラに出てくる登場人物を演じ分けられる個性的な方ばかりです」とニッコリ。宮本亞門演出のオペラにも多く出演している嘉目は、今年9月上演予定の『魔笛』でヒロイン、パミーナを再演する。番組でもパミーナ役で「愛を感じる男の人たちには」を披露。すばらしい歌声を先取りで堪能することができる。

音楽大学声楽コース出身の新田が、番組MCを務める。一番好きなオペラ作品は『魔笛』で、大学時代は「夜の女王のアリア」を試験で歌ったこともあるそうだ。「このような配信番組でオペラ歌手の方とご一緒するのは初めて。オペラをどんな気持ちで歌われているのか、作品の好きなところとか。オペラを知らない方でも楽しめるようにお話をお聞きできたら」と意気揚々。トークコーナーでは普段聞けない話も飛び出しそうだ。

嘉目は『魔笛』の他に、ドヴォルザーク『ルサルカ』の「月に寄せる歌」も披露。「ピアノがすごく流麗で、まるで水のせせらぎのような音階になっているので、そこにも注目していただけたら」と見どころを紹介した。今回ピアノ演奏を担当するのは、キーボーディストの園田涼。「初めてのリハ-サルで、“お、そうくるのかって(笑)”。アプローチの仕方がクラシックと違ってすごく面白かったです」と畑が異なる初共演の化学反応も楽しみだ。

嘉目は「クラシックにはお堅いイメージがあると思う。でも意外とそんなこともなくて、日常にあふれている音楽が多かったりするし、気軽に楽しんでいただけるものと伝われば」と番組をアピール。新田は、「コンサートホールで生のクラシックを全身で味わえるその日まで、この番組でクラシックを好きになってもらえたら嬉しいです」と締めくくった。