「会社で既婚の同期と仲良くなり、『嫁とは冷めている』という言葉を真に受けて好きになりました。
彼に誘われるまま食事やドライブに付き合っていて、流れでホテルに行ってしまいました。
彼は『今すぐに離婚するのは無理だけど、好きなのは君だけ』と何度も言ってくれて、つらいときもあるけど我慢して会っていましたね。
あるとき、どうしたって“待つ側”にしかなれないことがつらくて、ずっと仲のいい女友達に不倫を打ち明けました。
“やめろと言われたら別れる決心がつくかも”と思っていたのですが、甘い考えでしたね……。
私が同期と不倫していることを知った女友達は、
『本当にあなたのことが好きなら、そもそも不倫じゃなくて先に離婚するでしょ。
最近付き合いが悪いと思ったら、そんなことをしていたんだね。
大変だろうけど、がんばってね』
と、冷たい声で返してきました。
不倫そのものへの嫌悪感が丸出しで突き放されたように感じてしまい、ショックでした。
それからその女友達とは音信不通になり、これも重なって既婚の彼とやっていくエネルギーが尽きた気がします。
結局、彼も仲良しの女友達も失って、本当に不倫なんてしなければよかったと今も思っています」(33歳/営業)
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仲のいい友人が不倫していると知って嫌悪を覚えるのは、まともな感覚があるからです。
ショックだし、人の道に外れた関係を応援することは難しくて当然ですよね。
不倫を面白がる人より、こんな友人こそありがたい存在ではないでしょうか。
不毛な関係をやめた今なら、改めて友人と向き合うこともできるのではと思います。