まさかの展開に驚き
舞台は大戦中の1916年。
まだ女性が学会で発表もできず、スカートしか履けない時代に、植物博士のリリーはアマゾンの伝説「月の涙」と「不老不死の花」を発表しますが相手にされません。
自らアマゾンで「不老不死の花」を見つけようとするリリーは、船長のフランクと出会い、ジャングルへと出港します。
リリーとフランクは、動植物や荒れる河、さらに先住民族など、アマゾンならではのピンチに遭遇しながら、知能やパワーで乗り越えていく…
という話だと思っていましたが、そんな単純な物語ではありませんでした。
リリーとフランクの前には敵が次々と現れ、それぞれ異なるアプローチの戦いに異なるアクションで挑みます。
敵が多く、彼らの目的も複数現れてきますが、ややこしい展開や話がブレることはなく、しっかり物語は進行していきます。
さらには驚きの展開も待っていました。
とはいえ、どんな展開になってもリリーとフランクならなんとかしてくれるだろうという、安心感のある画はさすがです。
次々と現れる敵、驚きの展開、もちろんアクションも、どれも楽しめます。
4Dでも吹替でもおすすめ
試写会で鑑賞したのは2D吹替版でしたが、これは3D効果を狙ったなと思う場面もあり、もちろん画面いっぱいのアクションも豊富。
4Dでの鑑賞も楽しいだろうなと感じました。
また、洋画は字幕派という方も多いかと思いますが、『ジャングル・クルーズ』は吹替もおすすめ。
アトラクションの魅力の一つにスキッパーのトーク、もといダジャレがあります。
吹替版ではダジャレもしっかり日本語で面白く訳されており、原語でアメリカンジョークを聞くよりも理解しやすく、純粋に楽しめるのではないかと思いました。
ちなみに、日本語吹替を務めたジャングルポケットの斉藤さん、鑑賞前はただ“ジャングル”繋がりのキャスティング?と思っていましたが、どの役か言われても斉藤さんだとは全く分からない声でした。
作品情報
映画『ジャングル・クルーズ』
2021年7月29日(木)映画館 & 7月30日(金)ディズニープラス プレミア アクセス公開
※プレミア アクセスは追加支払いが必要です。
ストーリー
アマゾンには昔から伝わる伝説があったーー。
はるか昔、アマゾン先住民が、愛する我が子を失って、悲嘆のあまり月に矢を放つ。矢尻が刺さった月は涙を流し、涙の結晶が地上の木へこぼれ落ちた。その木が咲かせた花は、どんな病気やケガも治し、呪いさえも解くのだった……。
1916年のイギリス。伝説として語り継がれる〈月の涙〉と〈不老不死の花〉の論文を発表した植物博士のリリー・ホートンだが、その論文は学会でまったく相手にされなかった。弟のマクレガーが必死に学会で説明する間に、リリーは学会の書庫に潜り込み、伝説の証拠となる矢尻を手に入れる。〈不老不死の花〉の発見は、リリーの亡き父の汚名を晴らすことでもあった。彼女はマクレガーとともにアマゾンのジャングルへ出発する。
アマゾンに詳しい船長のフランクと出会ったリリーとマクレガー。リリーの持っていた矢尻に目を輝かさせたフランクは、彼女たちの案内役を引き受けると言い張る。フランクの愛船“ラ・キーラ号”で出発しようとするリリーだが、謎の人物に連れ去られてしまう。ドイツ帝国のヨアヒム王子の策略だった。ヨアヒムも月の涙が咲かせたとされる〈不老不死の花〉を手に入れ、無敵の軍隊を組織しようとしていたのだ。
間一髪のところで脱出に成功したリリーは、マクレガー、フランクとともにラ・キーラ号でジャングルへ向かう。リリーがアマゾンの珍しい生き物に心躍らせるなか、船はアマゾンの支流へ入っていき、あたりは暗いジャングルの風景と化した。そのジャングルには、不死の呪いをかけられたアギーレが密林と一体化しており、彼もまた、呪いを解くために〈不老不死の花〉のもとへ行きたがっている。そして案内役のフランクも、じつはある秘密から〈不老不死の花〉を探し求めていた。
アギーレを言葉巧みに丸め込んだヨアヒムが、潜水艦でリリーらの行方を追うなか、リリーとフランク、マクレガーはアマゾンの先住民族に囚われてしまう。しかしそれは、〈不老不死の花〉を探す大冒険の、序章に過ぎなかった……。