大人も楽しめる! 昔話の教訓

「おおきなかぶ」以外にも、教訓が学べる絵本はいっぱい!

今大人が読んでも納得してしまうような面白い絵本をいくつかご紹介します。

きたかぜとたいよう

(あらすじ)

北風と太陽が「どちらが先に旅人の上着を脱がせることができるか」という勝負をします。

まず、北風が力いっぱい吹いて旅人の上着を吹き飛ばそうとします。しかし、旅人が寒さに凍えて上着をしっかり押さえてしまい、北風は旅人の上着を脱がせることができません。

次に、太陽がかんかんと照りつけます。すると旅人は暑さに耐え切れず、今度は自分から上着を脱いでしまいました。これで、太陽の勝ちとなったのです。

(教訓)

冷たく厳しい態度で人を動かそうとしても、かえって人は頑なになるが、温かく優しい姿勢を見せることによって初めて人は自分から行動してくれる。

うさぎとかめ

(あらすじ)

兎と亀が山のふもとまで駆けっこをすることにな李ました。

スタート直後は兎がどんどん先へ行きました。そこで、兎は安心し居眠りを始めてしまいます。

その間に亀は着実に進み、兎が負けてしまいました。

(教訓)

自信過剰になり思い上がり、油断をすることなかれ。歩みが遅くとも、脇道にそれず、着実に努力することで最終的に大きな成果を得ることができる。

オオカミがきた

(あらすじ)

羊飼いの少年が、退屈しのぎに「狼が出た」と嘘をついて騒ぎを起こします。

少年が繰り返し嘘をついたので、本当に狼が現れた時には大人たちは信用せず、誰も助けに来ませんでした。そして羊も少年も狼に食べられてしまったのです。

(教訓)

人は嘘をつき続けると、本当のことを言っても信じてもらえなくなる。常日頃から正直に生活することで、信頼を得ることが出来る。

舌切雀

(あらすじ)

お爺さんが可愛がっていた雀の舌をお婆さんが切ってしまいました。

嘆き悲しむお爺さんを見かねて雀が御宿へ招待します。欲のないお爺さんは小さいつづらをお土産にもらい宝を手にします。

欲深いお婆さんがこれに激怒し、大きいつづらをもらって帰ります。しかし、そのつづらには化け物が入っていてお婆さんは化け物に襲われてしまいました。

(教訓)

弱いものを苛め、優しさにも欠き、自分の欲を満たすことばかり考えている人は最終的に宝物を手にすることが出来ない。