人気子役の芦田愛菜さんは幼い頃から本の虫で、名門私立女子中学校に複数合格しました。

女優業をこなしながら、彼女はどうやって高い学力を付けていったのでしょう。

その鍵は「幼い頃からの読書」にあるようです。

今回は、その驚くべき影響について『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』の著者の立石美津子がお話します。

小学校入学時点で既に“5000語の差”が!語彙力のある子・ない子と親の影響

小学校の先生は異口同音に言います。

「学力の高い子は読書の習慣がある。勉強が出来ない子は本を読む習慣がない」

書籍『学ぶ力と伸びる力』(岸本裕史)に、学力と読書量を比較する表が掲載されています。

『学ぶ力と伸びる力』より

小学入学時点で持っている言葉(=知悉語彙数)が、多い子で7000語、少ない子で2000語、なんと5000語もの差が既にあります。

これは、幼児期の言語環境に何か決定的な違いがあったのに違いありません。

もしかして、7000語も語彙を持っている子どもの親はとてもお喋りなのでしょうか。

実はそんなことはないのです。

寡黙な親でも子どもは語彙が豊かなパターン

筆者は仕事で数多くの子どもや保護者と接してきました。

その中で「このママ、物静かでお喋りではないけれども、何故この親の子は語彙がこんなに豊かなんだろう?」と思うことが度々ありました。

実は、語彙が豊かな子は間違いなく絵本をたくさん読んでもらっているのです。

まだ4歳なのに「今日は凍えるくらい寒い朝だね」なんて表現豊かに話します。

この言葉の出処は、例えば『マッチ売りの少女』の一文であるなど、絵本の中で使われている文章だったりします。