ネガティブ・屁理屈が多い・口ばかり・親ばかり頼る・働かない・他人のせいにする・無責任…といった特徴を持つ男性が、世間では「ダメ男」と呼ばれがちです。
あなたも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
そんな「ダメ男」と呼ばれる男性達は決して遠い存在ではなく、近頃ではとても身近な存在となっています。
〇〇さん家の息子さん、〇〇さん家の旦那さんなど、あなたの周りにも「ダメ男」と言えるような男性は存在するのではないでしょうか。
では、そんな「ダメ男」を作ってしまう原因とはいったい何でしょうか。
その原因の1つが「母親の無意識な行動」にあると指摘するのが、書籍『なぜ、母親は息子を「ダメ男」にしてしまうのか』の著者であり、人間行動学を専門とする岩月 謙司教授です。
岩月教授は、幼少期から母親によって行われる息子への無意識なマインドコントロールが「ダメ男」を作っていると言いますが、その内容とはどんなものなのでしょうか。
今回は、岩月教授の著書を参考に、ダメ男を作ってしまう母親の無意識な行動やポイントについてお伝えします。
子どもを「ダメ男」にしてしまう母の無意識な行動
「今の人生に満足している」と言い切れる人は、この世の中にどれくらいいるのかは分かりませんが、恐らくほとんどの人は、何かしら大なり小なり人生に対する不満は持っているものです。
その度合いは人それぞれですが、人生に対し不満を持っているお母さんは注意してください。
あなたの普段のその無意識な行動が、息子を「ダメ男」にしようとしているからです。
自分の人生に満足し、自分に自信がある母親は、自己受容が出来ているため子どもの存在を受け入れ、子どもの感情に共感することができます。
逆に人生に満足できておらず、自分に自信のない母親は自己受容が出来ていないため、子どもの存在を受け入れることが出来ず、子どもの感情にも共感することができません。
母親が子どもに共感することは、子どもに限りない「安心感」をもたらすものです。
生まれて3歳になるまでに自分の感情に共感してもらえた子どもは、母親と固い心の絆で結ばれ、幸せに生きるイメージが自分の中で自然と出来上がり、大人になるまでそのイメージを持って生きていくことができます。
しかし、共感してもらえなかった子どもは幸せに生きるイメージが形成されずに大人になってしまいます。
自己受容ができない母親の元で育った子どもは、母親と同じように自己受容ができず、さらには幸福感も得られないまま成長していくため、当たり前ですが他者受容もできません。
つまり母親の人生観が「ダメ男」を作る重要な要因の1つだということです。