子どものゲームのやりすぎや、動画の見過ぎに悩むママ・パパは少なくありません。
いくらルールを決めても子どもが守れなかったり、それがもとでケンカになったりで、不本意ながらも容認してしまっている親もいますよね。
ところが、コンテンツや使用時間に関係なくスマホやゲーム機器などの「デジタルスクリーンの使用全般」が子どもの脳に悪影響を与えているとしたら、どうでしょうか。
成長の途上にある子どもの脳を守れるのは親次第です。『子どものデジタル脳 完全回復プログラム』(ヴィクトリア・L・ダンクリー著)を参考に、子どもとデジタル機器とのつきあい方のヒントをご紹介します。
「デジタルスクリーン症候群」とは?
「デジタルスクリーン症候群」とは、『子どものデジタル脳 完全回復プログラム』の著者ヴィクトリア・L・ダンクリーが提唱した新しい言葉です。
スマホやタブレット、ゲーム機器といった、デジタルスクリーンに接することで子どもの脳や神経系が過度に刺激され、子どもの行動や精神状態にまで影響を及ぼす状態を指します。
大人でもスマホやゲームに依存している人は多いですから、子どもがハマるのも当然ですね。
気をつけたいことは、子どもの脳は発達途上にあり、外部の影響を受けやすいという点です。強い言い方をすれば、デジタルスクリーンにさらされ続けることで、子どもの脳の「発達が止まり」「壊れて」しまうこともありうるのです。
では、子どもの脳が壊れるとどういった症状が現れるのでしょうか。
・学力が低下する
・集中力が低下する
・感情の暴走、キレたら止まらない
・コミュニケーション能力の低下、友達ができない
・肥満やメタボなど健康面の問題
・発達障害・うつ・双極性障害の発症率が上がる、もしくは症状が悪化
これらのなかには子どもの「問題行動」と呼ばれるものも多く含まれます。その原因として発達障害、家庭や社会的な環境なども考えられますし、複数の要因が重なりあうこともあるでしょう。
ですが一度、「デジタルスクリーンの影響」の視点で子どもの問題を見直してみてはいかがでしょうか。複雑に見えていた子どもの問題が、一気にシンプルになる可能性があります。