「デジタル脳」から回復するには

子どもの脳の健全な成長を考えたとき、ことはシンプルです。デジタル機器は「どう使うか」ではなく「使うか、使わないか」の2択ということになります。

ここまで読んで「今日から子どもからデジタル機器を取り上げないと!」と焦ってしまった方もいるかもしれません。ですが、大人でもスマホを手放すことに苦労していることからわかるように、子どものデジタル脳を完全回復するのは並大抵のことではありません。

大好きなゲームがいきなりできなくなれば、幼い子どもはパニックになり、10代の子どもであれば怒りをぶつけてくることもあります。

子どものデジタルデトックスのプログラムを実行するときに、気をつけたいことがいくつかあります。

・問題点と目標を明確にする
・家族や保育者・学校関係者の協力を得て、家族全員で取り組む
・デジタルスクリーンの代わりにするものを準備する
・スケジュールを立てる
・デジタルデトックス成功後のごほうびはアナログなものにする

『子どものデジタル脳 完全回復プログラム』では、プログラムを開始する前に、最低2日、最大で1週間の準備期間を設けることを奨めています。

まずは子どもの問題点をリストアップし、それぞれの問題点をどう改善したいか明確な目標を立てます。目標は数値化できればできるにこしたことはありません。たとえば問題が「日常的にキレやすい」ことであった場合、目標として「頻度が減る」「30分以内におさまる」といった感じにすべて書き出していきます。

次に、いくら母親ばかりが本気になっても、周りの家族が気にせずにスマホをいじっていたり、子どもにスマホを貸してしまったりすると、プログラムの成功は望めません。家族だけでなく、学校にも事情を話し、子どもに関わる環境にいる大人が一致団結して取り組む必要があります。

プログラムを始めると、今までデジタル機器に使っていた時間がまるまる余ることになりますから、子どもはすぐに退屈を訴え始めるでしょう。備えあれば憂いなし。そのときのために、あらかじめデジタルスクリーンの代わりになるボードゲームやおもちゃを用意しておきます。

実際に手を使った遊びであればあるほど、子どもの脳は良い方向に刺激されます。粘土やレゴもいいですし、絵具で絵をかいたり、楽器に挑戦してみるのもいいでしょう。

プログラムを終えて子どもの問題が改善された場合も、すぐにデジタルスクリーンを解禁するのは、ダイエットでいうリバウンドにつながる危険性大ですから、成功したあとほど注意が必要です。

スマホやゲームに関しては、今までも依存症・学力低下・視力低下・運動不足などへの懸念はありました。ですが、現状はもっとシビアなようです。

デジタル脳回復プログラムの方法についてさらに詳しく知りたい方は、本書を参考にしてみてくださいね。