子育て中の親を悩ませることのひとつが「子どもがなかなか寝ない」問題。

育児書などを読んでいると「この年齢ならこのくらいの睡眠時間が必要」「◯時には寝たほうがいい」などの情報が満載です。子どもが寝てくれないと「うちの子の睡眠時間、足りてないのでは」と不安になり、焦りから「早く寝なさい!」と強く叱ってしまうことも……。

そこで今回は、体力も有り余っていてなかなか寝てくれない7歳と4歳の兄弟を育てる筆者が、周囲のママたちの体験談と共に寝かしつけに有効だった対策をご紹介します。

なかなか寝てくれない子どもを早く寝かせるコツ

なるべく早く子どもを寝かせたい親は、一般的に早寝のためにいいとされていることは一通り試していると思います。

・朝は決まった時間に起こす
・日中、太陽の光を浴びさせる
・生活リズムを整える
・よく運動させる
・就寝の一定時間前にはテレビやスマホは見せない

といったことです。

我が家もこの5つのうち、運動以外はほぼ毎日意識しています。保育園で外遊びや体を使った遊びを毎日してくれていますが、男の子で体力が有り余っていることを考えると、帰り道公園に付き合ったり、家でもある程度体を動かして遊ばない限り、日々の運動は少々足りていない気がしています。

実際、外遊びを活発にした休日などは、わりと寝付くのも早いことが多いです。

ただ、体力に見合った運動をすればある程度早く寝付くことが多いとはいえ、毎日それができるわけではありません。

そこで今回は、運動を含め上記の一般的な早寝のコツ以外で実行しやすいものをご紹介します。

1:寝室限定の絵本を読む

子どもを早く寝かせるには、早く寝室に行かせる必要がありますが、夕食やお風呂など、就寝前にやるべきことが一通り終わると子どもは自由遊びをしていることが多いと思いますので、楽しくなってなかなか寝ないものです。

よく、「これをやったら寝るよ」という寝る前のお決まりの儀式を行うといいと言いますよね。それはすべての部屋の電気を消して回るとか、ぬいぐるみにおやすみと言うとか、毎晩寝る前に必ずやるルーティーン的な行動です。

そういった寝る前の儀式であり、また寝室はつまらないところじゃないという意識を持ってもらう方法として、寝る部屋で絵本を読むのもおすすめです。

筆者宅では、365日分、日付ごとに毎日違うお話(短い童話や民話、神話など)が読める絵本を買って、それを寝室で寝る前に読む絵本として置いておくことにしました。「今日のお話はなんだろう?」と興味を持ってくれて、「寝室に行こう」という意識が芽生えたように思います。

絵本が好きな子どもには特に有効な手段だと思います。我が家の子どもたちはさほど絵本が好きではないので、日によってはつられない日もありますが、寝室に行くための手段のひとつとしてあってもいいのではないでしょうか。

周囲のママからも、「お気に入りの絵本を寝る前に必ず読む」「2~3冊読むと寝てくれる」などという話を聞くので、絵本を入眠儀式に取り入れている家庭は多そう。寝かしつけの絵本なども出ているので、そういう絵本を試してみるのもいいですね。