家事に育児に仕事。その他にもあれやこれやと忙しいママは、寝不足気味かもしれません。

そんなのいつものことだし……。だって、仕方ないじゃない……。

でも、そんな親の睡眠スタイルが子どもの睡眠や成績に影響するとしたら!?

世界各国の睡眠の実態とは

世界各国の睡眠時間


さて、それでは、世界各国の睡眠時間を見てみましょう。

比較してみると、多くの国の睡眠時間が8時間~8時間半くらいなのに対し、日本人の睡眠時間は男女とも8時間を切り、特に女性は7時間33分とダントツで睡眠時間が短いという結果に。

また、女性の方が男性よりも睡眠時間が短いことも諸外国と違った点でした。

また、小学3年生以下の子どもを持つ25~44歳の女性402名を対象とした調査によると「昼間眠たくなる」「朝すっきり起きられない」「途中で目覚めてしまう」といった、睡眠の質の低下に関する悩みが見られました。

睡眠の質の低下の主な原因はやっぱり〇〇!

子育て世代は、仕事、家事、育児などオーバーワークとなってしまいがち。それに時間の制約があったり、気分転換がなかなかできなかったりとストレスを溜め込みやすい環境に。

ストレスによって、睡眠の質が低下すると成長ホルモンがしっかりと分泌されず、疲労感や倦怠感が翌日に残ってしまうのです。

親の睡眠スタイルが子どもに影響!?

近年、「親の睡眠スタイルが子どもに影響する」という事が調査によってわかってきているそうです。

調査によると、母親が23時前後に就寝の場合、子どもは20時~22時には寝ていることが多いのですが、母親が午前0時以降に就寝すると、子どもも午前0時に寝る傾向が高まります。

子どもの脳や身体の発達と睡眠との間には密接な関係が存在します。子どもの日中の眠気は、脳の働きの中で前頭葉機能の働きを低下させます。

また、睡眠不足や睡眠の質が低下すると、記憶を整理して必要な記憶を固定化させる“レム睡眠”の量が減ってしまいます。睡眠不足の子どもは、日中の集中力や記憶力が低下傾向にあり、成績にも影響を及ぼしているといわれています。

小学5年生を対象とした睡眠と学力に関する調査によると、8時間寝ている子どもの成績が最も高く、睡眠が5時間以下の子どもと比べると、約20点もの差が生じることが明らかになっています!

大人にとってはもちろん、子どもにとっても集中力と記憶力は日々の生活の中でとても大切。だからこそ、しっかりと良い睡眠を取る為、親も夜更かししすぎず、早めに寝ることが理想といえそうです。

子どもにとって必要な睡眠時間と早寝対策

学童前期(3歳~5歳)の子ども

必要な睡眠時間は、10~13時間です。3歳くらいになれば目標達成シールやご褒美で、子ども自身が就寝時間を守る習慣づくりを。お気に入りの寝具やぬいぐるみなどを用意して、睡眠環境を整えてあげるのもいいですね。

夜、ぐっすりと眠れるように、日中は外遊びなどを取り入れてみましょう。