ある日突然始まる子どもの反抗期。かわいかった子どもに「うるさいな」「くそばばあ」と言われたり、子どもによってはまったく親と口を聞かなくなったり。親としてはショックですし、腹も立ちますよね。

ですが、反抗期は、子どもが成長するためには通らなくてはいけない道です。

今回は「もう「反抗期」で悩まない! 親も子どももラクになる“ぬまっち流”思考法」(沼田晶弘著・集英社刊)を参考に、思春期の子どもに振り回されることなく、子どもの成長を見守る思考法をご紹介します。

反抗期は子どもの「自己主張期」

幼少期の「イヤイヤ期」と比べて、小学校高学年くらいから始まる子どもの反抗期が親に与えるダメージは大きいですよね。

それまで素直だった子どもが、突然親を煙たがり、言うことを聞かなくなることに耐えられず、思わず親の方が感情的になってしまうことも。

「もう「反抗期」で悩まない! 親も子どももラクになる“ぬまっち流”思考法」の著者である沼田晶弘さんによると、反抗期は「自己主張期」だといいます。子どもが自己主張するのは健全に成長している証だというのです。

子どもはいつか大人になります。その過程で、それまで無条件に受け入れていた親の考えに疑問を持つようになり、子ども自身で考えたことを表現し始めるのが反抗期ということなのですね。

それがイヤイヤ期とは少し異なるのかもしれません。

子どもが初めに親に反抗するイヤイヤ期では、自分の考えがあるというより、親の言うことならなんでも反対したいくらいのかわいいもの(そう思えればですが)です。そこから自我が育っていき、迎える思春期の反抗期では、もっとその子なりの考えがあっての反抗になります。