2歳頃に経験したお子さんの「イヤイヤ期(第一反抗期)」。お子さんの可愛い年齢ですが、思い返すと「大変だった…」となる方も少なくないはず。

しかし、お子さんの本格的な反抗期は、それよりも少し先。一般的には、思春期、青年期前期にはじまる第二反抗期が本番となっています。

この反抗期をどのように過ごそうか、ママとしてはしっかり準備をしておきたいところですよね。

今回は、男の子のお子さんを持つママ向けに、この難しい時期をうまく乗り切るためのコツについて探ってみたいと思います。

その前に、愛媛大学が行った「反抗期」に関する研究データを見てみましょう。ここでは、反抗の対象が誰なのかが明らかになっています。

100人を対象に調査を行った際、「反抗期があった」と回答したのは60名(男子24名、女子36名)。

その中から、反抗の対象が最も多かったのが、母親46名(76.7%)ということが判明しました。

続いて、父親29名(48.3%)、教師11名(18.3%)、祖母2名(3.3%)、祖父1名(1.7%)、その他4名(6.8%)と続きます(統計データ:反抗の対象〈N=60、複数回答可〉)。

やはり普段から接する時間の長い母親が、反抗の対象となりやすいようですね。

さて、そんなママが男の子と接する際に、どのような点に注意すべきでしょうか。

書籍『男の子は10歳になったら育て方を変えなさい!』の著者であり、教育環境設定コンサルタントの松永暢史さんは、同書のなかで、「反抗期の正体」について説明しています。

反抗期は子どもが大人になろうとする成長の一部。反抗期がはじまる思春期、青年期前期にもなると、お子さんは多くの人とふれ合う機会があり、そこで成長し、「自分はもう子どもじゃない」と感じるようになるのです。

そのような時期にさしかかると、お子さんの中には、自分のエリアできます。親から介入してほしくない「自分だけのエリア」です。

松永さんは、反抗期の正体について、「子どもがバリアを張っているのに、親が勝手に破って入ってくる、それでバトルが起きる」と解説しています。