他にもおすすめがいっぱい!
その他にもおすすめの絵本はいっぱい! 日常生活に活かせる教訓がたくさんあります。
・おおかみと七ひきのこやぎ
お留守番をしている7匹の子やぎのもとに狼が訪れ、あの手この手を使い家の中へ入り、子やぎたちを食べてしまいます。
しかし末っ子の子やぎのみ、時計の中に隠れて難を逃れました。
帰ってきたお母さんが子やぎからみんなが食べられてしまった話を聞き、居眠りをしている狼のお腹を開いて子やぎたちを救い出す、という物語です。
末っ子の子やぎが時計の中に隠れて助かったように、知力は大事という教訓が描かれています。
三びきのこぶた
三びきのこぶたたちがそれぞれ家を建てました。
一番上のこぶたはわらの家、二番目のこぶたは木の枝で家を建てましたが、襲いにきた狼にいとも簡単に吹き飛ばされてしまいます。
三番目のこぶたは時間をかけてレンガの家を建てました。頑丈なレンガの家は、狼でも吹き飛ばすことができません。
時間がかかっても、コツコツと努力して土台を作ることが大切という教訓が学べますね。
赤ずきん
赤ずきんはおばあさんの家に行く途中、狼にそそのかされて道草を食ってしまいます。
その間に狼はおばあさんの家に先回り。おばあさんを食べたあと、おばあさんになりすまし、やってきた赤ずきんも食べてしまそうとします。
「おばあさん、おばあさんのお耳はなんでそんなに大きいの?」というセリフは大人になったパパママもよく覚えているのではないでしょうか?
親の言うことを聞こう、知らない人についていってはならないということを教えるにはうってつけの絵本です。
とかいのネズミといなかのネズミ
田舎のねずみの生活ぶりを見た都会のねずみは「都会ならもっと良いものが食べられる」と、田舎のねずみを都会に招待します。
見たこともない豪華な食事が並びますが、食事の最中に何度も、何者かに襲われそうになるのです。
「こんな所にはいられない! 田舎の方がずっと安全だ」と、田舎のねずみは荷物をまとめて田舎に帰って行くのです。
今手元にある幸せには気づかない、外に出てみて初めてわかる、という教訓を学ぶことができます。
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昔話には“因果応報”“完全懲悪”などの教訓が隠されています。
また、昔話を読み聞かせた後「だから嘘をついてはダメなのよ」「だからコツコツと努力しなくてはダメなのよ」などと、親が説明する必要はありません。文章を読んでいるだけで伝わるものがあるからです。
私が小学校に“読み聞かせ隊”のボランティアとして出かけたときのこと、1年生に“三匹の子豚”と“狼と七匹の子ヤギの話”を読み聞かせたのですが、知らない子が結構いました。
決して絵本に触れないで育った子ども達ではありません。でも、もしかしたらちょっと偏った絵本選びをしていたのかもしれませんね。
3歳くらいまでは日常生活に密着した文章の短いものでも良いのですが、4歳過ぎたら昔話も読んであげましょう。