昔も今もあるイソップ童話、グリム童話、アンデルセン童話、日本の昔話など。これらには、人として生きていく上で、子どもに伝えたい大切な教訓が隠されています。
子どもに絵本の読み聞かせをしているママは多いですが、是非、これらも読み聞かせリストに加えてみませんか。
『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』の著者の立石美津子が“昔話の良さ”についてご紹介します。
おおきなかぶ
昔、小学生の国語の教科書にも載ってた『おおきなかぶ』。
(あらすじ)
おじいさんが植えたかぶが、甘くて元気のよいとてつもなく大きなかぶになりました。
おじいさんは、「うんとこしょどっこいしょ」とかけ声をかけてかぶを抜こうとしますが、かぶは抜けません。おじいさんはおばあさんを呼んできて一緒にかぶを抜こうとしますが、かぶは抜けません。
おばあさんは孫を呼び、孫は犬を呼び、犬は猫を呼んできますが、それでもかぶは抜けません。とうとう猫はねずみを呼んできますが……。
最後にねずみの力が加わったことでかぶが抜けます!
なんて単純な話なんでしょう。
でも……もし、登場順が逆になっていたらどうでしょう。
“ねずみが畑にカブの種をまきました。抜けないので、猫を呼び、犬を呼び・・・最後におじいさんが手伝ったら抜けました”
これですと「なんだ、結局、力のある人がやらないとダメなんだ」となります。
けれども、物語のように最後にねずみが出てくることにより「どんなに小さい者にでも価値がある」ことを学ぶことができます。
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