「若菜集」島崎藤村

コーヒー豆:タンザニア/コロンビア/ニカラグア
ロースト:ミディアムロースト
代表作「初恋」をはじめとした、叙情的世界を開花させた島崎藤村の第一詩集をコーヒーに。タンザニア産のほのかな甘味を伴った酸味にコロンビア産の滑らかなコクをプラス。青春のみずみずしい感情を思いだす、藤村の詩を再現した、爽やかな酸味とクリアな味わいが特徴のコーヒーです。

「人間失格」太宰治

コーヒー豆:コロンビア/ブラジル/ペルー
ロースト:フルシティロースト
人を理解することができず、ついに自らに「人間失格」の烙印を押してしまう主人公の物語をコーヒーに。高地産アラビカ種などをベースに、スムーズな飲み口のペルー、スッキリとした苦味のブラジルをブレンド。淡々と語られる人間の弱さを、滑らかな口当たりで飲み易く、質の高い豊かな苦味で表現しています。

「吾輩は猫である」夏目漱石

コーヒー豆:コスタリカ/ブラジル/グァテマラ
ロースト:シティロースト
主人とその書斎に集まる個性的な人々の人間模様を、「吾輩」という猫の視点で描いた漱石の代表作をコーヒーに。クリアで高品質なコーヒー産地コスタリカの豆にブラジルとグァテマラの豆を加え、風刺的でおかしみのある猫の語りを、ほろ苦さと甘味、香ばしくキレのある後味で再現しています。

「こころ」夏目漱石

コーヒー豆:インドネシア/ブラジル/グァテマラ
ロースト:イタリアンロースト
愛のために友を裏切った過去の罪を背負い、囚われつづけた男の物語をコーヒーに。質感の高い濃厚なボディのインドネシア産マンデリンにブラジルのキレのある苦味をプラス。まとまりのある深いコクと満足感のあるボディから、誰のこころにも潜み、いざというときに現れる苦々しい人間のエゴが垣間見えてきます。

「三四郎」夏目漱石

コーヒー豆:エチオピア/コロンビア
ロースト:ミディアムロースト
田舎から上京した青年が抱いた、淡い恋の物語をコーヒーに。ナチュラル処理したエチオピア産の明るい酸味に、コロンビア豆の質の違う柔らかな酸味をプラス。苦味を抑えた味わいに。芳醇な赤ワイン思わせる風味にひそむ心地よい甘さが、思わせぶりな女性に翻弄される甘酸っぱい青春の日々を思い起こさせます。

「舞姫」森鷗外

コーヒー豆:ブラジル/グァテマラ/東ティモール
ロースト:フレンチロースト
留学先で知り合った踊り子との恋情と、自らの将来との間で揺れ動く主人公のロマンスをコーヒーに。伝統的な味わいになるよう非水洗処理したブラジル豆に、甘味の強い東ティモール産をプラス。美しい文体で描かれた若い恋が、チョコレートの様な甘味と滑らかでソフトなボディでよみがえります。

それぞれ、個性的なブレンドになっているようです。どんな味なのか気になりますね。

価格は100g、950円(税込)です。

販売期間は2017年10月27日(金)~11月30日(木)、「やなか珈琲店」の秋葉原CHABARA店、アトレ亀戸店、コレド室町店、ルミネ北千住店、ルミネ立川店、エキュート赤羽店、アリオ西新井店、トレインチ自由が丘店、中野マルイ店にて限定発売されます。

また2017年11月8日(水)~11月30日(木)には、「6作品飲み比べドリップバックセット」2,340円(税込)も発売されますので、6種すべて楽しみたい! という場合には、こちらを。

販売期間中でも在庫がなくなり次第、販売終了とのことなので、気になる方はお早めに。

コーヒー好きの方へのプレゼントはもちろん、それぞれのコーヒーを飲みながら、もう一度、作品を読み直してみるというのもいいかもしれませんね。

FMラジオ放送局、IT系での仕事人生活を経て、フリーランスモノ書き。好きなものは、クラゲ、ジュゴン、宇宙、絵本、コドモ、ヘンテコなもの。座右の銘は「明日地球がなくなるかもしれないから、今すぐ食べる」。木漏れ日の下で読書と昼寝をする生活と絵本に携わることを夢見て、日々生きています。