NHK・BSプレミアム「古代エジプト 3人の女王のミステリー」の取材会が6日、東京都内で行われ、出演者の松嶋菜々子、西島秀俊が登壇した。
番組は、古代エジプトで、ファラオ(王)となって、巨大国家を動かしていた3人の「女王」の謎に迫るというもの。松嶋と西島がそれぞれエジプトに飛び、女王たちの真の姿を追う。
初のエジプトへの旅となった松嶋は「周りで旅行に行かれた人、皆さんが100パーセント『素晴らしい』とおっしゃるので、私も二つ返事で『ぜひ行かせていただきたい』とお返事させていただきました」と笑顔で語った。
今回ピックアップされた女王についても「絶世の美女で“美しさを武器に男性をとりこにして君臨していた”というこれまでのイメージを覆すような物語を探っている。見た方には、新たな真実を手に取っていただけると思う」とアピールした。
一方、5年ぶりにエジプトを訪れたという西島も「(女王は)知性とクリエーティブな芸術性にあふれた人物たち。当時のファラオは戦争に行って、領土を勝ち取るのが条件の一つだったと聞いているが、女王はそうではないやり方…。交易だったり、文化的な面で(国を)豊かにしていった。そこが興味深い」と興味津々の様子だった。
ロケの最中には苦労もあったそうで、西島は「ネフェルティティ(ツタンカーメンの義母)と夫が、遷都して都を作ったのですが、そこは今は何も無い所で。僕らは車に片道6時間以上乗って“何もない”というのを撮りに行きました」と明かした。
さらに「カルナック神殿に毎日通ったのですが、3日目当たりからゲートの(警備の)人も『入っていいよ』と何もチェックしてくれなくて。『きみ、何しにきたの…?』みたいな。過酷なロケでした」と振り返って、笑わせた。
また西島から「(スタッフに)結構なむちゃ振りをされてたよね」と突っ込まれた松嶋は「クレオパトラになったようなつもりで演説をするとか、そういうことをやったりしましたが…。大したことはありません」と照れ笑い。
改めて「エジプトは、フレンドリーでとても魅力的な国。どこの遺跡を訪ねてもヒエログリフであらゆることが語られている。それを自分で読んでみたいと思ったし、(それを基に)自分自身の仮説も作り上げたいと思いました」と語った。
番組はBSプレミアムで25日、午後9時から放送。