村上宗隆(東京ヤクルトスワローズ) (C)ヤクルト球団

『2021 JERA クライマックスシリーズ セ』がいよいよ11月6日(土)にスタートする。まず11月6日(土)より2位阪神タイガースと3位読売ジャイアンツが阪神甲子園球場で2勝先取のファーストステージを戦い、ファーストステージ勝者が東京ヤクルトスワローズの待つ11月10日(水)からの神宮球場でのファイナルステージへ進出するのだ。

終わってみればゲーム差なし。1位ヤクルトが73勝52敗18分け勝率.584なら、2位阪神は77勝56敗10分け勝率.579。勝率にしてわずか5厘差で6年ぶりのセ・リーグ優勝と2位の明暗が分かれたのだ。その阪神との直接対決は8勝13敗4分けと分が悪いが、9月以降は5勝3敗2分けとしたヤクルトに苦手意識ないだろう。最後の最後に12試合勝ちなしと急失速した巨人とは10月に入って5勝1敗と圧倒し、11勝11敗3分けの五分まで持っていった。

相性を考えると、巨人の勝ち上がりを期待したいところだが、高津臣吾監督は自軍の準備にフォーカスしている。11月3日に練習を再開し、「新しいスタートがまた1週間後にある。感覚を取り戻すのが主」とコメント。

後半戦尻上がりに調子を上げ高卒2年目にしてチームトップタイ9勝の勝ち頭となった奥川恭伸に、高卒4年目にして39ホーマーをかっ飛ばした本塁打王・村上宗隆という若き投打の軸に期待は集まる。41歳の技巧派左腕・石川雅規、39歳の安打製造機・青木宣親という百戦錬磨のベテランは大一番で頼りになる。頼りになると言えば内川聖一だ。今季不本意な成績に終わった内川だが、かつて『CS』最優秀選手に3度選出されるなど短期決戦にめっぽう強い。内川は『みやざきフェニックスリーグ』を経て、『CS』に照準を合わせている。

果たして、ファイナルステージへ勝ち上がって来るのは阪神か、巨人か。『2021 JERA クライマックスシリーズ セ』ファイナルステージは11月10日(水)~・神宮球場で開催。4戦先取で争われ、リーグ優勝したヤクルトには1勝のアドバンテージがあるファイナルステージではワクチン・検査パッケージを使用したチケット販売を実施。各試合2万人を上限に設定、そのうちワクチン・検査パッケージ対象エリアは約5000人を収容する。ワクチン・検査パッケージは各試合日の2週間前までに2回目のワクチン接種を完了している方、また各試合日の3日以内に受検したPCR検査で陰性が確認できた方が対象。ワクチン・検査パッケージのチケットは11月5日(金)午前10時より一般発売。