「面倒見がよくて気遣いを忘れないところを尊敬していた友達のCさん。
すごく仲がいいってわけではないけど、たまにLINEすると私の仕事や体調を気にしてくれて、ありがたいなと思っていました。
ある日、Cさんや私を含めた数人でランチに行くことになり、Cさんが予約を申し出てくれたのは和食が美味しいと評判で個室のあるお店。
Cさんなら個室にしてくれるよね、と勝手に思い込み、グループラインでCさんから『ごめんなさい、座敷が満席でテーブル席しか押さえられなかった』とあったときは正直がっかりしました。
ほかの友人は『人気のお店だし、仕方ないよね』と返していたけど、私はつい『それなら個室を取れる日に変更してもよかったんじゃ……』と送ってしまいました。
すぐに別の友人Aから個人のアカウントで『その日しか行けないってBが言ってたじゃん』『Cはわざわざ電話してくれたのに』と送られてきました。
後悔したけど今さら送信取消も気まずいし、『Cさんありがとう。変なこと書いてごめん!』と謝りました。
当日まで重たい気持ちで過ごしたのですが、その日の待ち合わせで顔を合わせたCさんが
『個室がよかったよね、私もそう。今日はお試しってことで、美味しかったら次は必ず個室にしよう』と笑顔で話しかけてくれて、気まずさを吹き飛ばすような明るさに本当に自分が恥ずかしくなりました。
『あんなことを送って、本当にごめんなさい!』と何度も頭を下げ、勝手に期待していたこと、自己中心的だったことを改めて謝罪しました。
Cさんは『もういいよ~』と言ってくれて、それからの時間はいつものように楽しく過ごせました。
嫌なことを言ったのは私なのに、それでも笑顔で話してくれるCさんに本当に感謝しています。人の好意を当たり前にしない、ときつく反省しました」(34歳/配送)
あれこれと動いたけれど理想通りにならなかった結果について、女友達から一方的にそしられると悲しいですよね。
それでも笑顔で話しかけようと思うのは、自分を攻撃したいのではなくその結果を望むだけとわかるからで、その気持ちを汲む言葉が相手を救います。
嫌なことを言ってしまった側も、こんな対応をされたら本当にありがたいと思いますよね。
心の器が大きい人は、すぐに仲を断つのではなく相手の気持ちを考える胆力を持っているといえます。