2022年3月に上演される舞台unrato#8『薔薇と海賊』の出演者より、コメントが到着した。

1958年に発表され同年、文学座が初演した『薔薇と海賊』は、虚実の夢と純愛が詰め込まれた異色のファンタジー。

童話作家の楓阿里子邸。そこに、阿里子の童話のファンで30歳の松山帝一が訪ねてくる。帝一は、自分を童話の中の主人公・ユーカリ少年だと信じている知的障がいの青年。楓邸は童話の世界のように仕立てられ、阿里子は19歳の娘・千恵子にも登場人物のニッケル姫の扮装をさせていた。帝一はこの家にずっと住みたいと言い出し、阿里子と帝一の夢の世界のような純愛が始まる。しかし、帝一の登場がさまざまなひずみをもたらしていく。

出演者には、霧矢大夢、多和田任益、田村芽実、須賀貴匡、鈴木裕樹、大石継太、飯田邦博、羽子田洋子、篠原初実、松平春香が名を連ねた。 この度、出演者の霧矢、多和田、田村より、公演に向けて、意気込みのコメントが寄せられている。

<出演者コメント>
■霧矢大夢
初めて三島由紀夫作品に挑戦させて頂きます。
「挑戦」という言葉が相応しい、役者としての意気込みと覚悟を感じています。
三島の言葉に翻弄され、虚実の夢に迷い込みそうになる事が想像されますが、苦しみながらどっぷり浸りたいと思います。
人との接触を遮断された日々が続き、より自分の想像力と人間力を試され、心を柔軟に、豊かにしたいと思っていました。そんな想いを思いっきりぶつけたいです!
是非、劇場へ体感しにいらして下さい!お越しをお待ちしております。

■多和田任益
三島由紀夫さんの作品で、純愛。その世界に没頭できることが今からとても楽しみです。
演出の大河内さん、共演の皆さんも初めましての方ばかりで、そこで生み出されること、いただけるであろうたくさんの刺激に備えて、しっかり準備したいと思います。

■田村芽実
お話をいただいた時、とても嬉しかったことを覚えています。
戯曲を拝見した時は、こんな難しい作品が自分に務まるのか。と、不安な気持ちになりましたが、読み進めていくと同時に、作品の虜になり、この世界の一員になりたい。演じたい。とびこみたい!と、強く強く思いました。
今回私にとっては初めての挑戦ばかりなので、この作品に、先輩方に、体当たりで挑んでいけたらと思います!

【公演概要】
unrato#8『薔薇と海賊』作:三島由紀夫 演出:大河内直子 音楽:阿部海太郎

日程・会場:
東京公演:2022年3月4日(金)~13日(日) 東京芸術劇場 シアターウエスト
大阪公演:2022年3月25日(金)・26日(土) クリエイトセンター センターホール