■担保があれば、金利は下がる
借金の大原則として、お金を借りるときの金利が下がれば、返済負担はラクになります。第一の有利になるルールは「担保の有無」です。お金を貸す側にとって、貸したお金を回収できないリスクは悩ましいものです。しかし万が一のときは回収するアテがあれば、それほど心配せずにお金を貸すことができます。つまり金利が下がるわけです。
一番ポピュラーなのは、「住宅ローン」でしょう。例えば住宅ローンの金利は年2.5%以下くらいです。15~18%くらいは当たり前の消費者金融と比べれば、その差は一目瞭然です。金利が低くてすむのは、銀行にとって「返せない人は、その家を取り上げて売り払えば回収できる」というアテがあるからです。
すでに家や土地を持っている場合はその土地を担保にすればかなり低金利でお金を借りることができます。これも借金を返せない場合にも回収するアテがあるからです。
でも、20代から30代で「担保にする家が2軒あるよ」ということはほとんどないでしょう。何か他の借り方を考えたほうがよさそうです。
■手続きが面倒な借り方ほどトクで有利
次に考えられるのは「手続きが面倒」であったり「手続きに日数がかかる」借り方です。普通に考えれば、面倒だったり時間がかかる借り方はしたくないと思うでしょうが実は金利は低くてすみます。
(1)即日発行即日融資をうたう消費者金融のカードを使った借金、(2)クレジットカードに付随しているキャッシング機能を用いた借金、(3)メインバンクの銀行で約一週間の審査後に使えるパーソナルローンカードを使った借り入れ、3つの借り方ができるとき、どれが一番金利が有利になるでしょうか。
先ほど説明したとおり「手続きが面倒」「手続きに日数がかかる」借り方は金利が大きく下がります。即日発行の消費者金融の金利が年18%のとき、メインバンクとして利用している銀行で「パーソナルローンのカードを作りたい」と相談して申込みをすると、年10%くらいの金利でお金を借りることができます。ただし窓口での手続きと1週間ほどの時間がかかります。
しかし、入り口でちょっと手間をかけた分の差は最後に大きく開きます。もし100万円を24回払いで借りたとすれば、総返済額は120万円と111万円になります。消費者金融で借りると、借りた額の20万円も多く返す必要があるのです。
ちなみに、クレジットカードについているキャッシング機能(特定の買い物とリンクしておらず、単純にお金を借りる機能)は、消費者金融とほとんど変わらない金利だったりします。すでにあるクレジットカードですぐ使える借金なので気楽に使う人がいますが「便利」は高くつく、という基本ルールは変わらないというわけです。