皆さんこんにちは、Chaccoです!

よく『出産時の痛みはスグに忘れる』って言いませんか?
ワタシもそう思っていたんです。

――自分が出産するまでは…!

というのも、ワタシは『痛みを和らげるには出産段階に合わせた呼吸法が効果的だ』とのネット記事を発見し、妊娠中「痛みが楽になるなら何でもやるわぁー!」と毎日真剣に呼吸法を練習したんです。

出産って、どのくらい痛かった?

そして臨月に入ったある日。破水からスタートしたワタシの出産は、丸一日うんともすんとも陣痛が来なかったことで、その間に心の準備ができ、最終的に陣痛促進剤を使うことになった際には、「ずーっとオマエを待ってたぞ陣痛!呼吸法でガンガン逃してやっからなぁ~~!!」と戦う準備はバッチリ。

いざ陣痛がやってきた際には、助産師さんの「鼻で吸って~~~!少し止めて~~!ゆっくり口で吐ききる~~~!!ハイもう一度!」のリードに合わせて落ち着いて―スーハ―スーハ―。

5分間隔、2分間隔になり陣痛がピークに達した時でも助産師さんの「ここ大事よ!辛くても甲高い悲鳴じゃなくて低い声で唸ると呼吸が楽だから!」のアドバイス通りにグオァァァ…スーハースーハー…グムゥゥウ~…。

分娩時には「お母さん、もう頭見えてるからね!次で決めましょう!」の言葉に対して大きな声で「はい!ワタシっ、産みますっ!!がんばります!!」と力強く宣誓して最後のイキミで遂にスポ―――ン!と出産。

安堵したワタシに「おめでとうございます~~!」と助産師さん達の言葉がかけられると、次には
「お母さんお見事!」「出産上手~!ホント初めて!?」「凄い介抱しやすかったよ~!」「Chaccoスゴイよ!」…と、一斉に褒められることに。

結果、出産促進剤投与から3時間半のスピード出産だったワタシは、呼吸法のおかげか一度も意識を失ったり、パニックになったりせず、終始落ち着いて出産することができたのです。

だからこそ…だからこそですね…

めっちゃハッキリ陣痛の痛みや分娩時の体感もハッキリと記憶に残ってるんですよ…!

どんな風に痛くて、どんな風に辛かったのか、思い出せと言われたら2年経った今でも明確に思い出せる自信があります。マジです。

時々、生理が重い時に子宮が痛むと「あ~コレ、前駆陣痛と同じ痛みだな~」とか、便秘でお腹がギューッとなると「このレベルはまだ7分間隔だな~」なんて思い出したりもしてます。

――なので、二人目を考えた時に、確実にイチバン不安なのは「次の出産が難産だったら超怖い」という点です。

聞けば聞くほど怖くなる!? 分娩武勇伝

産後にママ仲間から聞くのは、
「出産まで36時間かかった」とか「普通分娩予定が緊急帝王切開に変更されてゲーゲー吐いた」とか、「痛みに悶絶してる最中に助産師さんに子どもが早く出てくるようお腹ガンガン押された」とか…

こんな出産苦労話ばかり耳にすると、ワタシはあの陣痛3時間半でヒーヒー言ってたのに皆さんどういうこと!? と冷や汗が止まりません。

なのでワタシは「2人目・3人目の出産は1人目の時よりも楽」という噂は全く信じていません。

何人目だろうと出産には何が起こるか分からないし、同じように呼吸法で迎え撃てるかの保証もありません。
きっと2人目妊娠時には臨月近くになると1人目のときよりも記憶に残ってる分、ガタガタ震えると思います。

どうせなら忘れてしまいたかった…。忘れた方がいいこともあるんだって初めて気づきました。

今となっては『もの書きとして体験したことは全てつぶさに記憶しておきたい!』という職業病を恨んでいます…。

『あの壮絶な痛みを忘れられないと2人目3人目なんて怖くて産めない』と聞いたことがありますがホントその通りだと思います。
最終的には「どんなに痛くても、どんな厳しい現実があっても、それでももう一人子どもが欲しい」という強い気持ちが生まれた時に、躊躇なく2人目を考えられるのではないかと考えてます。
自分が妊活中の時も『出産の痛み』のことなんか全く心配してませんでしたし。


あああ…でも…次も一生懸命、呼吸法で痛み逃がし作戦を実行し、運よく成功するとまたハッキリ記憶するんだろうなぁ~~

無事に生まれてきてくれたら痛みなんて関係ない!と肝に銘じながら、今から『忘れる努力』も意識してみようと思います!

 

つづく

 

 大手出版社から単行本を数冊発表し、現在は休業中の(元)漫画家。アシスタント業をメインにしながら、主婦業とお母さん業でも大忙しの毎日。夫である鈴木妄想とオタクトークで燃え上がるのも日課。息子の笑顔と各国アイドルのPVを見て癒されている。

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