高い! グルグルまわる! エロい! アキバでポールダンス

 

アイドル現場でおなじみの”オタ芸”(サイリウムを両手に装備してブンブン回転させたりするアレです)をエンタテインメントへと昇華させたステージを見せてくれたのが、次に登場したギニュ~特戦隊。海外でも公演をするほどの人気という彼ら、中心にいる彼の服装が若干気になりつつも、パフォーマンスが始まると想像以上のインパクトに圧倒されます。

 

オタ芸を取り入れたダンスや演劇の舞台は見たことがありましたが、オタ芸が完全に独立したパフォーマンスになっているのは初体験。オタ芸を打つ側がステージの主役となっている図はコミカルでありつつも、普通にカッコいいと思える瞬間もありました。元々コンサート会場で目立つためのものだからでしょうか、大振りかつ俊敏なアクションが多いので見た目のダイナミックさは抜群なんですよね。

 

この作風にストーリー性を加えたりすれば、長時間の舞台にもなりそうだな……なんて妄想も膨らんだり。アイドル文化から生まれた新感覚のエンタテインメントは、今後まだまだ大きな可能性を秘めているように感じました。

 

ここからは声優・シンガーとして活躍する藤原鞠菜さんのステージです。まずはアニメ『夢喰いメリー』でおなじみの『Daydream Syndrome』からスタート。小柄な体からは想像できないほど伸びやかなボーカルが、一瞬で会場中を包み込んでゆきます。MCを挟んでの2曲目はゲーム『アステリズム -Astraythem-』のオープニングテーマにも起用された『どうか、もう少しだけ』。切なさを含んだメロディに乗せて、みずみずしい歌声を存分に聴かせてくれました。

 

「思った以上にあったかい声援をいただけて嬉しいです!」と、MCで見せる笑顔もチャーミングな藤原さん。ここまでの2曲はこの後DJステージに登場する同人音楽ユニット“IOSIS”による楽曲だったのですが、「IOSISさまと言えばこのジャンルなのかな」ということで、ラストは東方二次創作から『Club Ibuki in Break All』を投下!

初めて生で東方の楽曲を聴きましたが、歌・オケともに情報量がすごすぎる……! 元ネタというか途中で挿入されるセリフの意味などを理解していると、また違った側面から楽しめたのかもしれませんが、初見の自分にも十分すぎるインパクト。と言うかあの早口を完璧に歌いこなす藤原さんすごい! 振り上げられるペンラの波に圧倒されているうちに、あっという間にステージは終了しました。

 
KAYOさん(左)とmomoさん(左)拡大画像表示

ここで『AKIBA☆ONE』プロデューサーの金子さんによるあいさつ。「オタクはもはやマイノリティではない。じゃあここから僕らはどうやって遊んでいけばいいのか、そのビジョンを見せられるイベントになれば」と語る金子さん、普段は東京・新木場の大型クラブ『ageHa』でVJとして活動しているそうです。そんな彼の呼び込みで、『ageHa』で活動するポールダンサーのKAYOさんとmomoさんのオンステージ!

 

しかもおふたり、アニメ『Panty&Stocking with Garterbelt』のコスプレをキメており、オタたちも大興奮の様子。ポールダンスを見るのも初体験(初体験ばっかだな自分)でしたが、想像以上に高い! グルグルまわる! んでエロい! アキバでポールダンスって一見ミスマッチですが、そのギャップに萌え&燃えてしまいました。