城田優 城田優 (C)GEKKO

城田優が演出・主演を務めるミュージカル『カーテンズ』が2022年2月・3月に上演される。城田に意気込みを聞いた。

本作は、殺人事件が起きた劇場に駆け付けたミュージカルオタクの警部補チョーフィー(城田)が、事件だけでなく舞台の内容にまで首を突っ込み始め……と展開するコメディ・ミュージカル。2007年のトニー賞で主演男優賞を受賞したほか計8部門でノミネートした作品で、日本では2010年に東山紀之主演で上演された。今回は新演出、新カンパニーでの上演となり、城田のほか、ミュージカル初挑戦となる櫻坂46のキャプテン菅井友香と三浦翔平、瀬奈じゅん、原田薫、岸祐二、宮川浩らが出演する。

本作について「こんなに不安なことはないです!(笑)」と明かした城田。というのも、シングルキャストで主演を務める作品に演出で参加するのは初めてとなるからだ。「演出のオファーをいただいた時は、ぜひ挑戦させていただきたいと思いました。だけど“主演も”という部分は正直悩んだと言いますか、今でも悩んでいるくらい。どうやるの!?と思っています」。そんな不安を吐露しながらも、既に思い描くものはあるようだ。「“殺人事件”と“ミュージカル”というふたつの要素が交わることで、非日常的な面白い空気ができあがると思っています。お客様には、誰が犯人かを捜しながらも、劇中でミュージカルの裏側も描かれるので、そこも楽しんでいただけたら。実際、僕らが普段からやっていることが描かれていたりもしますしね。そして、僕が演じるチョーフィーのミュージカルオタクぶりはやっぱりこの作品の見せ場です。殺人事件の捜査に来たはずの人が、『ちょっといいですか』と言って作品の内容について『こうしたらもっと良くなるんじゃないか』とアイデアを出していくっていう(笑)」。

輸入作品となるが「海外の、特にこういうコメディ・ミュージカルを日本でやるのって本当に難しい。日本でウケるギャグ満載の作品を、海外に持っていっても誰も笑わないのと同じです。じゃあどうしたらこの脚本を面白くできるか。それは今回のポイントだと思います。全く笑えないコメディをつくっても仕方ないので、本国の許可を取って、脚本を見直しました」。さらに演出については、城田が常に大切にしている「歌とダンスとお芝居が乖離しないこと。そこに統一感がある物語になること」に今回もこだわっていく。「コメディ・ミュージカルとはいえ誇張しすぎず、しっかりとキャラクターをつくり、芝居劇を構築していきたいです」。

城田の新たな挑戦となる『カーテンズ』は2022年2月26日から3月13日まで東京・東京国際フォーラムCにて上演後、大阪、愛知を巡演。