ミュージカル『新テニスの王子様』The Second Stageが、1月28日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場〈ホール〉にて開幕した。
許斐 剛のマンガ『テニスの王子様』の続編である『新テニスの王子様』を原作とした「ミュージカル『新テニスの王子様』」シリーズ。U-17(アンダーセブンティーン)日本代表合宿への参加を許された主人公・越前リョーマら中学生が強者揃いの高校生に立ち向かう様子が綴られる。2020年12月より上演された「The First Stage」に続く今回の「The Second Stage」では、U-17(アンダーセブンティーン)1軍上位の選抜メンバー“Genius10”との激闘が繰り広げられた。
第1試合では、跡部景吾(高橋怜也)とイリュージョンによって手塚国光(山田健登)の姿と化した仁王雅治(蔵田尚樹)・跡部景吾(高橋怜也)ペアが、越知月光(楚南 慧)・毛利寿三郎(丸山龍星)ペアに挑んだ。その後、“波動球”を繰り出す石田 銀を“デュークホームラン”で圧倒するデューク渡邊(大久保圭介)の対決や、丸井ブン太(川本光貴)・木手永四郎(長塚拓海)ペアが、“コート上の交渉人”こと君島育斗(樫澤優太)・遠野篤京(輝馬)ペアに翻弄される姿も。また“天衣無縫の極み”を発動した遠山金太郎(平松來馬)と鬼 十次郎(岡本悠紀)によるシングルス、亜久津 仁(益永拓弥)・真田弦一郎(吉田共朗)ペアの必殺ショットを“無”にして返球する種ヶ島修二(秋沢健太朗)・ラケットを両手にした“二刀流”の大曲竜次(畠山 遼)ペアによるダブルスも展開された。
超人級のゲームが次々と行われる中で一服の清涼剤となるのが、リョーマ(今牧輝琉)とその兄・越前リョーガ(井澤勇貴)の掛け合いだろう。幼い頃に別れ別れとなった二人が、「テニスを極め互いに強くなればまた会える」と歌うさまは、今牧自身も「井澤さんとのやり取りや歌をぜひ見て欲しいです」とコメントを寄せている通り、見どころのひとつだ。鬼や入江奏多(相葉裕樹)が見守る中で行われた、徳川カズヤ(小野健斗)と平等院鳳凰(佐々木 崇)による迫力の最終試合にも注目したい。なお、入江役は泰江和明とのWキャストだ。これら試合の行方を、三ツ矢雄二が作詞、兼松 衆が作曲を手がけた26曲の多様なナンバーが彩る。
神奈川公演は2月6日(日)まで。その後、2月11日(金・祝)~20日(日)に東京・TOKYO DOME CITY HALL、2月25日(金)~27日(日)に大阪・メルパルク大阪 ホールと巡演する。
取材・文:岡山朋代
(c)許斐 剛/集英社・新テニミュ製作委員会