村川絵梨、恒松祐里、堀田真由がPerfumeのダンスを完コピ!

国際女性デーに歌うのに一番ピッタリだと思った楽曲は「自由の国の娘たち」。

アミューズが制作したミュージカル『FACTORY GIRLS~私が描く物語~』よりのナンバーだ。ブロードウェイの新進気鋭ソングライティング・コンビと日本のクリエイティブ・チームがタッグを組んだ新作で、女性の権利を求めて労働争議を率いた実在の女性を描いた作品は読売演劇大賞優秀作品賞を受賞するなど高い評価を得た。

柚希、ソニン、清水、石田、島ゆいかという出演キャストによるパフォーマンスからは自由を求めて戦った女性たちのエネルギーがほとばしる。キャストたちからも口々に「ぜひ再演を!」という声が上がったが、今こそ再演を望みたいところだ。

『AMUSE PRESENTS SUPER HANDSOME W LIVE“HANDSOME”is not just for men.』3月8日 東京・Bunkamuraオーチャードホール

また、今回日本で初披露されたのはミュージカル『イフ/ゼン』より柚希礼音が歌う「Always Starting Over」。本作は柚希主演、小林香演出により上演が予定されていたが、コロナ禍の影響で残念ながら上演中止に。

柚希が伝える「たとえつまずいたとしても、何度でもこの人生を始めよう」というメッセージは、今の時代に一番必要なものではないかと感じる。柚希自身の想いが込められた感動的な歌唱だった。

『AMUSE PRESENTS SUPER HANDSOME W LIVE“HANDSOME”is not just for men.』3月8日 東京・Bunkamuraオーチャードホール

さらに『ハンサム W LIVE』ならではの数々の企画やコラボレーションが続く。飛び切りの「ハンサムウーマン」な姿を見られたのが、「Show Me How You Burlesque」(『BURLESQUE』より)。

柚希、ソニン、愛希、村川、石田、三吉がアダルトでセクシーに歌い踊って、観客を魅了する。ソニン、村川、堀田真由によるポエトリーリーディングはアリアナ・グランデの「7 rings」などを日本語訳詞で語るもの。歌で聞いていたら気づけなかった意味や物語に気付かされ、3人の表現力の豊かさに感心する。

ライブらしい楽しい企画として、ガールズグループBLACKPINKの「Kill This Love」に愛希、清水、石田、三吉が挑戦。大胆でキレの良いダンスを見せた。Perfumeの「ねぇ」を村川、恒松祐里、堀田が見事に完コピ! ひときわ熱い拍手が寄せられた。

また、「Feeling Good」では元宝塚歌劇団男役トップスターの柚希と共に、愛希、石田、三吉が男役にチャレンジ。柚希の指導もあってそれぞれが個性あるカッコよい男役姿を見せた。柚希、ソニン、愛希による「Dreamgirls」(『Dreamgirls』)は見事なハーモニー。小林香が演出した『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』より「Happiness」を村川、清水、恒松、礒部花凜が歌い、ほのぼのとした空気に包まれる。

「普通の人生」(『マタ・ハリ』より)の柚希と愛希のデュエットダンスは、『ハンサム W LIVE』でしか見られない貴重な機会で、客席のボルテージがますます高まった。