TFG

TFGが2月26日(土)・27日(日)と2日間4公演に渡ってライブ公演を実施。

そのオフィシャルレポートが到着した。

2.5次元舞台などを中心に活躍する若手俳優で結成された、新感覚アーティストグループTFG。

有観客に加え配信も行われた本ライブ2日目最終公演のアンコールにて、2022年8月『TFG The Last Live - Never END -』を持ってグループ活動の終了を発表した。

“出会いと別れ”をテーマに掲げて実施され、グループとしても新たな旅立ちの一歩となった本公演の、特濃オフィシャルレポートをお届けする。

なお本公演は3月6日までアーカイブ配信が行われている。

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  • 前川優希
  • 前川優希
  • 佐藤信長
  • 佐藤信長
  • 坂垣怜次

“全員が役者”というTFGのアドバンテージを実感

2.5次元舞台などを中心に活躍する若手俳優により、2019年に結成された新感覚アーティストグループのTFGが、2月26・27日に『TFG LIVE -Re:collect-』をP.A.R.M.S(パームス)秋葉原店で開催した。

グループ史上通算9度目となる本公演では、“回想”や“思い出”という意味のタイトル通り、これまでに発表してきた楽曲を4公演にわたりノンストップで惜しみなく披露。

歌にダンスと進化したパフォーマンス力に、役者ならではの豊かな感情表現を織り込んでグループとしての成長を見せてくれた。

最終公演となる27日の夜の部では、8月6・7日に行われるライブでTFGとしての活動を終了することを発表しながらも、あくまでも「これは新しいスタート」として笑顔を崩さなかった彼ら。

それは結成からの3年で培ってきたTFGでの“Re:collect”があるからなのだと、深く心に沁みた今回のライブから、2月27日の昼夜2公演についてレポートする。

カラフルな着物が舞ってメンバーが登場するドラマティックなオープニング映像に導かれ、ライブは「My Man, My People」で笑顔いっぱいにスタート。

チェック柄をベースにしたカジュアルな新衣装に身を包み、声の代わりに色とりどりのペンライトを振る客席を元気に煽った5人は、間髪入れず続いた「瞬間」でも“かけがえのない一瞬”への感情をシリアスに、役者魂を活かしてエモーショナルに歌い上げる。

佐藤信長

全員で肩を組んで締めくくられた冒頭2曲の歌詞に共通するワードは“仲間”。TFGのメンバー、そしてファンであるPARFANという何よりも大切な仲間と共に過ごせる瞬間を、その身と記憶に刻みつけようという気合いが、熱気の籠ったステージから痛いほどに伝わってくる。

その後の「PA! PA! PA! Party Love!」でも、3ヶ月ぶりとなるライブを5人でじゃれ合いながら祝い、MCでは「ペンライトの動きが気持ちいい!」と前川優希がPARFANを絶賛。

また、今回は5人それぞれにステージ上での裏ミッションが課せられていることも説明され、さっそく昼公演の「ニコイチ」冒頭では、桜庭大翔が倒立して場内を笑わせた。

以降、ダンサブルでスタイリッシュな「Let's Stay Home!」に、感傷的なパフォーマンスとキャッチーな振り付けが融合した「神さま お願い」、ハッピーな「恋の変換点」と、多彩なラブソングを躍動感いっぱいに畳みかけ。

さらに、メンバーとのお部屋デートを妄想させる“思わせぶり”(by前川)な映像を挟んでの「彼方のリナリア」も、ほとんど動きの無い歌唱一本勝負のバラードながら、遠く離れた“君”への想いを切々と綴って物語を描き出すところに、5人全員が役者というTFGのアドバンテージを実感させられる。

前川優希

かと思いきや、マイクスタンドを操って情熱の風を吹かせる「Dance with Me」に、切れ味鋭いフォーメーションダンスで視覚を釘付けにする新曲「The Music」と、ひたすらに“カッコいい”一面も披露して、結成から3年で培ったふり幅の広さを提示してみせた。

曲が終わった瞬間、前川は「みんな気合いヤバい!」と床に倒れ込んで全力投球ぶりを示すが、裏ミッションを果たすべく昼公演ではその後にトークしながら突然の腕立て伏せも。ストイックなパフォーマンスとアットホームな親しみやすさの両立も、TFGの大きな魅力だ。