(c)飯野高拓

梅棒 14th WONDER『おどんろ』が2022年4月8日(金)から東京・サンシャイン劇場での公演を皮切りに、全国5箇所で上演される。当初、2021年7〜8月の上演が予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で全公演中止となってしまった本作。一部キャストを変更してのリベンジ上演となる。

開幕を前に、出演する小越勇輝、大西桃香(AKB48)、梅澤裕介(梅棒)が合同取材会に参加し、公演に向けての思いを語った。

物語の舞台は、トーキョー都タイトー区。人間の生活はNEO妖怪たちのイタズラによって脅かされていた。うだつの上がらないサラリーマン・萬代(ばんだい)はひょんなことから妖怪たちと接触するようになり、生活が一変。不思議な事件に翻弄されるタイトー警察署不思議犯罪課と、よからぬことを企むブラック企業・天堂製薬も巻き込んでーー。人間とNEO妖怪たちの不思議でハートウォーミングな物語となっている。

21年夏の公演でもキャスティングされていた小越は「前回は悔しくも一つの公演もできずに中止になってしまったが、こうしてリベンジできるのはすごく嬉しいです。また梅棒というチームに加わって、一からこの作品を作り上げることができる。ワクワクでいっぱいです」と話す。

梅澤も「梅棒は記録をいつも残さないので、舞台でしか見ることができない団体。今回、早いタイミングで上演できなかった作品ができるのは嬉しいです。(前回は予定されていなかった)地方のみなさまにも作品をお届けしたい」と意気込む。

一方、今回が初参加となる大西。AKB48の活動を通じて、梅棒のことは知っていたといい「めちゃくちゃ踊るすごい方々。私はダンスが苦手な部類なので、梅棒さんの舞台に出られるなんて」と驚いていたが、本番に向け、ストレッチや筋トレをしたり、“特訓”を重ねているという。

観客へのメッセージを求めると、梅澤は「いつもの梅棒らしく、ドタバタあり、面白いところがありつつ、大人っぽい情緒的な雰囲気にあふれている素敵な舞台になっているので、楽しみに観に来ていただければ」。大西は「あらすじを読ませていただいたときに、泣いてしまって。期待値爆上げで楽しみにしていただけたら」と話し、小越は「みなさまの記憶の中に残る作品になれば嬉しい」。

東京公演は4月17日(日)まで。三重公演は4月19日(火)、四日市市文化会館第2ホール。大阪公演は4月22日(金)〜24日(日)、COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール。高知公演は4月27日(水)、県立県民文化ホール。愛知公演は5月7日(土)〜8日(日)、ウインクあいち。

取材・文:五月女菜穂