LinQ、楽曲のパワーを再確認したステージ!
さらにコスプレファッションショーパートをはさんで登場したのが、祝!メジャーデビューなLinQ。最初はゆうみんの指さしから『シアワセのエナジー』というLinQとしてはテッパンの始まり方だったんですが、正直に書きましょう。あまり会場を巻き込めてなかったんですよ、ステージの前半部分。会場が広すぎることが大きな原因だと思うんですが、全体的などよめきみたいなのが弱かったように感じました。最初は周りから「LinQって何?」「ラブインキューシューらしいよ!」みたいな声が聞こえてたのが、だんだん聞こえなくなっていて…。ずっと応援しているグループだけに、熱心なファンの方がすっごい盛り上がってるだけに、会場全体に届いていない感じは、すごく歯がゆいなぁと思っていました。
と、思っていたんですが、後半の『カロリーなんて』では完全に会場の熱が戻っていきます。そしてそして、最後の大定番『祭りの夜』では全員花道ではっちゃけ放題! これはよいMATSURi!!! 前半とは打って変わった大歓声が会場を包みまして、これこそLinQ!という姿を見せてくれました。うーん、やっぱり楽曲の力、強いですよ!
メンバーそれぞれの良さも、楽曲によって引き出されることがあるんだな、と再確認しました。Lady曲の『Lie』なんて、大会場で聴くとものすごくクリアに力強くて、これも今のLinQには必要な楽曲なんだなぁ、と思いマス。うーん、今回のステージング、もっと早い段階で花道を使ってくれてもよかったですよね。攻めてほしかった! さらに一段上のステージで戦うLinQ、大きな課題が見えた一日だったと思います! ホント期待してます!
でんぱ組.inc、「KAWAii」を体現する圧倒的なライブ!
そしてグループアイドル最後にお届けするのが、雑誌『ウレぴあ』のアイドル特集でも大々的にフィーチャリングされたでんぱ組.inc! いやもう、圧倒的でした。イベントとグループがマッチしている、ということもあってか、会場の熱気がググンと上がりましたし、それに応えるようにメンバー全員ガンガンに動きまくり踊りまくり歌いまくりのハチャメチャ加減で、ああ、勢いのあるグループはすごいな…と感心させられっぱなしでした。登場はファッションショー形式だったんですが、その衣装のままパフォーマンスに雪崩れ込むのもでんぱ組ならでは! それで全然違和感ないのが素晴らしいデス。
もう一つ特筆すべきだったのは、リボンを使ったパフォーマンスで、おはガールちゅ!ちゅ!ちゅ!も取り入れてますが、大会場でものすごく映えるんですよね、コレ。ともかく今、大きい会場でどういう風にお客さんを楽しませるか、というのを全身全霊で考えて全力疾走で実行している感じも素晴らしい! ゴールデンウィークに山下公園で開催されるヨコハマカワイイパークにも出演が決まっている彼女たち。日本語で「可愛い」と言うのとはちょっと違った、「KAWAii」という概念を体現するグループになってますね。いや、本当にこの日のでんぱ組はよかったんです! 大会場が似合うアイドルになってます!
さて、いかがだったでしょうか、KAWAii!! MATSURi/ MATSURi DA TOKYO!!レポート。実はでんぱ組の後にもTMRやMay'nちゃん、しょこたんも登場という盛りだくさんで、ともかく一日中楽しめるイベントになりました。ライブの合間のコスプレファッションショーの様子もちょっとだけ貼っておきますね。中でもセーラームーンやエヴァ、そしてFFVIIというド定番どころは会場からの反応も上々で、かなりの歓声が上がっておりました。手元の資料と突き合わせて見ると、個人的に気になったレイヤーさんは藤原夏姫さん、ウロコ。(紗々)さん、小日向くるみさん、やのあんなさん、といったところ(事前に存じ上げてた方もいましたが)。こういうコスプレファッションも、一つのファッションスタイルとして消化されていくのかも知れません。
そして、この日もう一つ興味深かったのが、初音ミク×livetuneのライブもあったところ。実は初音ミクライブを見たのは初めてだったんですが、なんというか想像していたよりもずっとずっと情念がこもっているというか…。見ていて心を揺り動かされました。ファンの皆さんの声援も熱かったですし、登場シーンの「ついに来た!」感は、そのあとに登場したどのグループアイドルよりも高かったかも。人の似姿をしたミクさんが聖性を帯びるっていうのは大いなる逆転のような至極必然のような。
これで3D投影で会場のいろんなところに神出鬼没でファンサービス!なんてなったら、生身のアイドルもうかうかしてられないですよね。Perfumeは投影した自分たちの映像とコラボしたりしてますし、アイドルと最先端技術って、これからもどんどんコラボ進化していってほしいですね。いやはや、日本のアイドルシーン/ポップシーンはまだまだ進化し続けている! そんなことを感じた一日でした。今回のレポートは以上です!!
でんぱ組.inc、Negicco、LinQ、アップアップガールズ(仮)、BiS、Love La Dollも掲載! アイドルの今をつめ込んだ雑誌『ウレぴあ』春号発売中!
●登場アイドル:でんぱ組.inc、アフィリア・サーガ、バクステ外神田一丁目、BABYMETAL、さくら学院 科学部、アリス十番、Negicco ほか
●スペシャルインタビュー:モーニング娘。 道重さゆみ&田中れいな、℃-ute