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4月8日から全国5都市ツアーを行う、ダンスエンターテインメント集団・梅棒の『おどんろ』。メンバーの梅澤裕介は「今回は、妖怪と人間の物語。“NEO妖怪”という現代の妖怪を、みんなのところにお届けできるのが楽しみ。はやく会ってほしい」と意気込む。

『おどんろ』は2021年7〜8月に全公演中止となったが、出演予定だった小越勇輝の続投が決まった。梅棒の舞台に衝撃を受けて「このステージに立ちたい」という思いで参加したという小越。「去年は上演手前まで行ったけど、残念ながら上演できなかった。再びお届けできる可能性ができたのが幸せ」と喜ぶ。「梅棒は、皆が妥協なく、誰も残さず、納得いかないことはしっかり話し合って前に進んでいく。良いものができても「それで本当にいいのか」と突き詰めながら、壊してでも新しいものを作って前に進んでいく姿勢がすごい」(小越)。そんな小越の印象を、梅澤は「自分に厳しい。しっくりこないところは納得いくまでやる」と信頼を寄せる。

新たに参加する大西桃香(AKB48)は「せりふのない舞台も、ダンスで表現する舞台も初めて」と緊張の様子。ダンスに苦手意識があるが「いろんなジャンルのプロの方が集まっていて『スマブラ』(大乱闘スマッシュブラザーズ)みたいな現場。私もいろんなダンスにチャレンジしたい」と意欲を見せる。
そんな大西に、梅棒に参加するにあたって2人に質問したいことを聞くと「私の第一印象は……?」とのこと。小越は「すごく人見知りだと言っていたけれどそんな印象はない。きっとすごくピュアな人。作品のプロットを読んで涙したそうで、すごく心が綺麗なんだろうな」と返すと、梅澤も「眩しくて目が潰れそう!」と盛り上げる。温かい2人のコメントに大西も「せっかくの機会なので聞いちゃいました、ありがとうございます!」と喜び、互いを思いやる和気あいあいとした雰囲気に包まれた。

今回の梅棒が一味違うところは、これまで多かった学園ものやSFなどファンタジックな世界観ではなく、妖怪が出るとはいえ現代の都会が舞台になること。梅澤いわく「アルフォートでいえばビターチョコレート味。大人っぽく、ほろ苦い感じもある」とのこと。「本当に、本当に、騙されたと思って来てください!損はさせません!」と力強い梅澤に続き、小越も「とにかく観て!面白いから!と自信を持って言えるのが梅棒。ぜひいらしてください」と念押しした。

文・取材 河野桃子