リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス) (C)F.SANO リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス) (C)F.SANO

久々に緊張感が漂うサントリー×東芝となった。『ジャパンラグビートップリーグ』で覇権を争ってきた両軍だが、昨季は東芝がまさかの9位に沈み、一昨年はサントリーが屈辱の9位に甘んじた。すでにサントリーはレッドカンファレンス1位を確定させているが、同3位から『第55回日本選手権』への逆転出場を狙う東芝は最終節の勝利が絶対条件となっている。

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よくぞここまで持ち直した。東芝は『トップリーグ2017-2018』開幕戦こそ勝利したものの、その後4連敗。SOの重責をルーキー中尾隼太に頼っていたが、第6節以降はFBコンラッド・バンワイク、WTB/FB大島脩平が10番を背負った。下位との対戦が続く幸運もあり、4連勝で中断期間を迎えたのだった。東芝は11月の中断期間にSOスティーブン・ドナルドを獲得するとともに、FWの肉弾戦で優位に立つ伝統のスタイルを取り戻した。中断明けの第10節でヤマハ発動機に接点での争い、スクラムで上回り27-22で勝利。この一戦で潮目は変わった。第11節・クボタ、第12節・近鉄にも勝利し、7連勝で最終節を迎えたのだ。

11勝1敗で『日本選手権』を睨むサントリーのメンバーにはLO/FL真壁伸弥も、NO.8ジョージ・スミスも、SO小野晃征も、FB松島幸太朗もいない。東芝が付け入る隙はある。

もちろん、サントリーも消化試合のつもりはない。『日本選手権』準決勝の相手はヤマハ発動機だ。FWの圧力とスクラムが強い東芝は“仮想ヤマハ”にピッタリ。ブレイクダウンやセットピースで、東芝の後塵を拝していては『日本選手権』が心もとない。年明けの決戦を睨みつつサントリーは東芝相手に接点で優位に立ち、スクラムで押すつもりだ。

両軍の試合登録メンバーは以下の通り。
【サントリー】1石原慎太郎、2北出卓也、3須藤元樹、4ジョーダン・スマイラー、5飯野晃司、6ツイ ヘンドリック、7西川征克、8桶谷宗汰、9流大、10マット・ギタウ、11江見翔太、12キャンベル・マグネイ、13村田大志、14中鶴隆彰、15竹本竜太郎、16中村駿太、17森川由起乙、18畠山健介、19ジョー・ウィーラー、20ショーン・マクマーン、21日和佐篤、22中村亮土、23長友泰憲
【東芝】1三上正貴、2湯原祐希、3浅原拓真、4梶川喬介、5小瀧尚弘、6山本紘史、7藤田貴大、8リーチ マイケル、9小川高廣、10スティーブン・ドナルド、11石井魁、12中尾隼太、13リチャード・カフイ、14宇薄岳央、15コンラッド・バンワイク、16森太志、17田中圭一、18知念雄、19大野均、20徳永祥尭、21藤原恵太、22松延泰樹、23豊島翔平

『トップリーグ2017-2018』第13節・サントリー×東芝は12月24日(日)・味の素スタジアムにてキックオフ。チケット発売中。