アイドルのパンチラも今や当たり前!?
深夜の放送だけあって、エロの部分では『ラスト・シンデレラ』をはるかに凌駕し、内容的にもエッジが効いているのが、染谷将太が主演する『みんな!エスパーだよ!』だ。原作は『デトロイト・メタル・シティ』の若杉公徳。監督は映画『ヒミズ』で染谷将太を起用した園子温。
内容は、主人公の高校生・嘉郎(染谷将太)が、ある日突然、テレパシーの超能力に目覚めるが、嘉郎の住む町には、彼以外にも超能力に目覚めた人間が複数いた。彼らは超能力を“正義”のために使えるのか、それとも“性”のために使ってしまうのか、みたいな感じだ。
原作では大分県の話になっているが、ドラマでは愛知県の東三河が舞台。これは、予算の都合で大分県ではロケができなかったことと、園子温監督と制作会社のプロデューサー・森谷雄の地元が東三河だったことが理由となっている。ちなみに、森谷雄というのは、アットムービーという制作会社の社長兼プロデューサーで、深夜ドラマでは過去に『ザ・クイズショウ』『33分探偵』『深夜食堂』『コドモ警察』などに携わっている人。あまり外れのない人なので、覚えておいて損はない。とにかく、バリバリの三河弁を話す高校生たちが正義と性の狭間で苦悩し、成長していく姿が、なんとも微笑ましく描かれているのだ。
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このドラマのエロとしての見どころは、まず夏帆や真野恵里菜といった女優が、惜しげも無くパンチラや悶えるシーンを披露しているところ。夏帆は11代目のリハウスガールで、映画『天然コケッコー』では素朴な美少女を演じていた。そんな清純派のイメージが強い夏帆が、このドラマでは粗野なヤンキー役で、飛び蹴りをするたびにパンツが丸見えになっている。ここまでの極端なイメージチェンジは、末永遥以来かもしれない。無理して演じている感じもしないので、女優としては大成功だと思う。真野恵里菜は、今年の2月にハロー!プロジェクトを卒業したばかりのアイドル。東京から転校してきた清楚な女子高生役だが、心のなかでは「絶対、私でオナニーしてるよな」とかつぶやいている。
それにしても、AKB48の小嶋陽菜が『メグたんって魔法使えるの?』で毎回堂々とパンチラをして以来、アイドルのテレビにおけるパンチラのハードルはずいぶん下がったような気がする。小嶋陽菜は現在も『メグたん~』と同じ福田雄一が作っている日テレ系の深夜バラエティー『サタデーナイトチャイルドマシーン』でパンチラを継続しているが、彼女が築いた礎があったからこそ、真野恵里菜も迷わずパンチラができているのかもしれない。