●バッテリーの持ちが大幅アップした「MacBook Air」
出るぞ出るぞと噂されていたMacBook Airの新モデルも発表されました。高解像度ディスプレイ、Retinaが搭載されるのでは? と言われていましたが、実際には未搭載。11インチモデルと13インチモデルがリニューアルという形になりました。
CPUにはIntelの新モデル「Haswell」を搭載。これによりバッテリーの持続時間が大幅にアップ。11インチモデルで9時間、13インチモデルで12時間となっています。これはすごい。Wi-Fiは802,11acに対応。ストレージ容量は128GBと256GBから選択可能です。
Retinaを搭載してしまうと、MacBook Proとの差別化が難しくなりますし、バッテリーの持続時間も減ってしまうでしょうから、Airは通常のディスプレイでいいのではないでしょうか。
なお、MacBook Airは本日より販売開始。11インチ128GBモデルは98,800円から、13インチ128GBモデルは108,800円からとなっています。
●見た目もサイズもびっくりな「Mac Pro」
しばらくリニューアルされていなかった「Mac Pro」も、そろそろ新しいモデルが出るのでは、と囁かれていましたが、やはり今回登場しました。12コアのXeon CPU、デュアルGPU、Thunderbolt 2搭載などなど、スペックアップはもちろんのことですが、驚いたのはそのデザイン。
なんでしょう。黒い円筒形です。ゴミ箱みたいですね。でも、驚きはこれだけじゃありません。
小さい! 現行のMac Proの半分くらいの容量ですね。これ、排熱とか大丈夫なんでしょうか……。
お値段はまだわかりませんが、今年後半に発売される予定となっています。ある意味、今回のWWDCで一番驚いた製品といってもいいでしょう。
●iPhone 5S、廉価版iPhone、新型iPad mini、iWatch、新型MacBook Proはアナウンスなし
事前に噂されていた次期iPhoneであるiPhone 5Sや、カラーバリエーションが豊富な廉価版iPhone、ベゼルが薄くなりRetinaディスプレイが搭載されるのではと言われていた新型iPad miniは発表なし。ただし、これらのモバイルデバイスは、通常発売の直前に発表されることが多いので、iOS 7の正式版発表とともに製品化される確率が高いでしょう。
腕時計型デバイスの「iWatch」も噂されていましたが、何の音沙汰もありませんでした。開発は進めていると思うのですが、正直売れるのかどうか微妙な製品。何か驚きの機能が搭載されていればいいのですが……。それよりも製品化されるのかもわかりませんが。
Haswellを搭載した新型MacBook Proもアナウンスがありませんでした。こちらは確実視されていたので、もしかしたらHaswellを搭載してもそれほどバッテリーの持続時間に差がなかったのかもしれません。
アップルファンはもちろん、そうでない人も注目したWWDCでしたが、Mac Pro以外は予想通りという結果でした。さて、MacBook Airの製品ページをじっくり見て、買うかどうか検討しましょうか。