法医解剖医の三澄ミコトを演じる石原さとみ

 TBS系金曜ドラマ「アンナチュラル」の制作発表&プレミアム試写会が9日、東京都内で行われ、出演者の石原さとみ、井浦新、窪田正孝、市川実日子、松重豊、脚本家の野木亜紀子氏が登壇した。

 本作は、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」を手掛けた野木氏のオリジナル脚本による、1話完結の法医学ミステリー。

 石原は「やっと1話をお届けできるということで、早く感想が聞きたいです。野木さんの書くせりふが本当に面白い。普通のフランクな会話が、後々最終回までつながるんじゃないかと思うぐらい、一つ一つのせりふが重要なので、ぜひそこにも注目して楽しんでいただけたら」とアピールした。

 今回、石原が演じるのは、日本に170人ほどしか登録がない“法医解剖医”の三澄ミコト。ドラマは、日本に新設された死因究明専門のスペシャリストが集まる「不自然死究明研究所(UDIラボ)」を舞台に、ミコトとその仲間たちが毎回、さまざまな「死」の裏側にある謎や事件を解明していく姿を描く。

 中堂班の筆頭医・中堂系を演じる井浦は、1話を見て「さとみさん演じるミコトが食べ物を黙々と食べるシーンに感動した。本当に素晴らしい食べ方。余計なことをせず淡々と食べる姿が、ドラマのテーマでもある“生きる”ということを表しているんです」と力説した。

 これを聞いた石原は、恥ずかしそうに笑いながらも「トップシーンも、納豆巻きから天丼に変わったんです。(天丼の方が)納豆巻きよりも大口を開ける感じがいいなということで」とエピソードを明かすと「(その姿から)生きるということが伝わると思います」と胸を張った。

 また、ドラマのテーマにちなみ「生きていると実感するのはどんなとき?」と尋ねられた石原は「もちろんおいしいご飯を食べたときもそうですが、ある意味、痛みを感じたときとか。今も舞台の稽古中なのですが、けがをしたときに“痛い”と思うと、『生きてる!』って感じがします」と答えた。

 ドラマはTBS系で、12日午後10時から毎週金曜日に放送。