第1部の芝居『ケイト・シモンの舞踏会~時間旅行でボンジュール~』と第2部の『氷川きよしコンサート2022in博多座』2部構成で、『氷川きよし特別公演』が上演される。堤泰之が作・演出を手がける第1部は、氷川演じる歌手志望の子門慧音(しもんけいと)が18世紀のフランスにタイムスリッブするという、笑ってワクワクして気がつけば物語の世界に引き込まれてしまう作品。そして第2部は劇場版特別セットリストで氷川の魅力が余すところなく披露されるコンサート。満を持して、故郷の博多座初座長として本公演にかける想いを聞いた。
「第1部のお芝居は、喜劇もありながら現代的。ひとりで何役も演じますし、ワクワクしています。演じるうえでは、私がこれまで出会ってきたさばさばしていて結構きつめにものを言う、けどすごく私のことを考えてくれていた心の温かい人たちのニュアンスも活かしたい。のびのびと楽しく表現できるのではないかと、自分自身に期待しています。第2部のコンサートもこれまでの自分をつくってきた曲、これからの自分を表現する曲、衣裳も曲目もどんどん変えて、新鮮な気持ちで楽しめるものにしたいと思っています」開□一番、本公演の見どころを笑顔で語ってくれた氷川。今回は、東京、大阪、愛知の他、ついに故郷福岡・博多座での座長公演が公演間近とあり、大きな話題となっている。
「18歳で上京して、今年45歳。福岡よりも東京での生活の方が長くなリましたが、やっぱり故郷は大切な原点。自分が東京で一旗揚げて親を守らないと、という思いが上京のエネルギーになりました。去年行なった劇場コンサートは、コロナ禍でしたが、ほぼ満員のお客様にお越しいただきました。故郷で歌うと涙が出ますね。『無法松の一生』など、演歌の名曲を皆さんすごく喜ばれて。本当にあリがたいと思いました」
そんな熱い想いも込めてはいるが、お客様にはとにかく楽しんで欲しいと続ける。「テーマパークに来るようなワクワク感をもって劇場に来てもらえれば嬉しいですね。生身の人間たちが創りあげる華やかで夢のある時間を満喫していただきたいし、エンターテインメントで心の栄養をプレゼントできたらと思っています」
福岡・博多座公演は8月15日(月)~27日(土)にて上演。チケットは好評発売中。
そのほか、大阪・新歌舞伎座7月23日(土)~8月5日(金)、愛知・御園座9月5日(月)~15日(木)にて上演。